IWIシヴィライゼーション万年筆の魅力[編集後記]
IWIのシヴィライゼーションシリーズ購入後の私的感想
IWIってなに?から説明しないといけないほど、まだ日本では知名度が低いブランドです。
TWSBIが日本にやって来て5年、ようやく大きな文具店万年筆の専門店に並ぶようになりましたが、IWIも台湾の万年筆や筆記具のブランド、TWSBIと同じく欧米の筆記具メーカーのOEMを手がけきた実績を持っています。
2020年1月末にボクが連載をしている「世界の筆記具ペンハウス」のコラムで紹介した万年筆なので、ここでは編集後記としてコラムのなかで紹介しきれなかった魅了を追記します。
冒頭に言ったとおり、IWI(International Writing Instrument)は1985年に台湾で創業した新しいブランドです。
ここで紹介するシヴィライゼーションシリーズ意外にもいくつかのラインナップがあり、これから日本でどのような展開がされるの期待の筆記具メーカーといえます。
シヴィライゼーション
シヴィライゼーションシリーズのラインナップには、黒を基調にしたオリジン、海をイメージさせる青いアトランティス、美しい白で包まれたモアイとシヴィライゼーションの名前に相応しい「進化」「伝説」を彷彿させるテーマがこの万年筆にはあります。
ただし「オリジン」だけがその意味がわからないままなので、次回の台湾取材の際に調べてみようと思っています。
ずっしりと指に伝わる質感
筐体は真鍮製で、手にした瞬間にずっしり感じる質感は高級筆記具が持つ感覚を伝えます。
また六角形の軸は、子供の頃から慣れ親しんだ鉛筆のように手に馴染みます。
はじめて手にしたときすっと手に吸い込まれるような感覚は、かなり計算された設計ではないか?と思っています。
外見だけ判断すると、キャップを尻軸にさせないイメージですが、精巧に溝がつけられていてちゃんと取付けての筆記が可能です。
また逆に、やや重い軸なのでキャップをつないだ状態ではバランスを取りづらい人にはキャップを外した状態で筆記するのもいいでしょう。
豊富な付属品
シヴィライゼーションのパッケージは箱そのものがギフトケースとして使える仕様になっているうえに、手にしたその瞬間から追加でオプションを購入することなく筆記がたのしめる付属品が含まれています。
- 万年筆本体
- インクカートリッジ(黒5本)
- コンバーター
- 缶ペンケース
- 布製ペン収納袋
コレクター必見!?
万年筆のロイヤルスイーツのような付属品と合わせて、万年筆コレクターには朗報がひとつ!?
万年筆の購入が家族にばれないようにしている人もどうかご安心ください、ギフトにも使える化粧ケースは洋書のような外見で、ほら!本棚にそっと立てかけておいても(すぐには)ばれないはずです。
これも日本のユーザーの家庭環境をリサーチした配慮あるデザインだとしたら、IWI恐るべしです。
シヴィライゼーションの書き心地
台湾の万年筆メーカーは好んでステンレススティールのペン先を採用する傾向がありますが、IWIの万年筆もステンレススティールいわゆる鉄ペンです。
ペン先の太さがF(細字)という事もありますが、同じ台湾のTWSBI Ecoと比較するとやや堅い印象があります、鉛筆にたとえるとHBからB程度の感触です(個人的見解)
普段M(中字)やB(太字)を使うボクですが、手帳などの筆記にはむしろ丁度良い堅さでペン先をコントロールしやすいというのが感想です。
シヴィライゼーションシリーズのペン先はEF(細字)のみ、手帳に使うには丁度良いかな?できればM(中字)もラインナップに欲しいところです。
シヴィライゼーションを調べると?(余談)
シヴィライゼーションをWebサイトで検索すると、出てくるのはビデオゲームの「シヴィライゼーションシリーズ」ばかり、シムシティのようなStyleで文明を構築するシミュレーションゲームのようです。
ついそっちの記事に目が行って、久しぶりにゲームをやってみようかな?という気になりました、IWIのシヴィライゼーションのカタチは「ヘックス」!同じビデオゲームの「大戦略シリーズ」のMAPもヘックス(マスのカタチが六角形)なにやらゲームにも所以があるのかと勘ぐってしましたが、はたして?
世界の筆記具ペンハウス 逸品の小部屋コラム
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