TWSBI日本上陸!台湾からやって来た普段使いにピッタリな万年筆[文具]
公開日:
:
最終更新日:2018/12/06
万年筆
TWSBI日本上陸!台湾からやって来た普段使いにピッタリな万年筆
お手軽万年筆
海外ブランドで日常的に使い易い万年筆といえばLAMYサファリが日本でも人気、万年筆本体のカラーバリエーションも豊富で、ひとりで数本持っているユーザーも少なくありません。
万年筆・文房具にあまり興味がない人でも、気軽に購入できて使える万年筆として今や不動の定番アイテムといえます。
ところが2015年ドイツから「online」が日本へ再上陸。
LAMYサファリ・アルスターの価格(¥4000〜5000円クラス)で購入できる万年筆をラインナップにビギナーもターゲットにしたお手軽万年筆が発売になりました。
そして今年(2016年)、日本人に引けをとらない文具ファンが多い台湾発のブランド「TWSBI」(ツイスビー)がもうまもなく日本に登場します。
きょうはTWSBIのお話し。
TWSBI
ツイスビーはお隣の国台灣ブランドの万年筆。
海外の名門「モンブラン」「パーカー」「ラミー」「デルタ」「ペリカン」などと比べると決して歴史があるメーカではありません。
今まではOEM製品で活躍してきたメーカーでした。
しかし、文具大国台湾での実力を確立したブランドが今度は日本市場に登場です。
ラインナップ
写真左から
- エコ
- ダイヤモンド mini classic
- ダイヤモンド 580
1.エコ
スケルトンなボディに吸入式の万年筆。
価格¥4800-(税別)はまさにLAMYサファリ・アルスターの対抗馬。
2.ダイヤモンド mini classic
ショートサイズなスケルトン万年筆、こちらも吸入式で中のインクのカラー・残量が一目でわかります。
価格¥8500-(税別)
3.ダイヤモンド 580
ペリカンM800クラスのサイズで持ちやすさ書き心地を求めるならこの1本。
このモデルは全身スケルトンボディー。
価格¥10500-(税別)
さっそく試筆してみると
ペン先
ペン先はすべスティール製でいわゆる鉄ペンですが、エコ・classic・mini ダイヤモンド580で微妙に異なります。
今回筆記したペン先の太さは「M」「EF」
同じインクで書いてみても、ペン先の太さで色まで微妙に異なります。
これは万年筆の特徴でもありますが、「EF」より「M」の方がやや明るい感じがします。
ここで比較にされるLAMYサファリ・アルスターも同じ鉄ペンですが、TWSBIのほうがより柔らかい感触でなめらかな書き心地が楽しめました。
これは好みが分かれるかもしれませんが、LAMYサファリ・アルスターのような「カリカリ感」はありません、なので鉄ペンっぽくない?鉄ペンです。
文字太さ
LAMYだけでなく、海外ブランドのペン先(太さ)はおなじ「F」だとしても、海外ブランドのほうが、国産万年筆より太くなります。
ペリカンの「F」(細字)と国産の「M」(中字)が同じくらいの太さだったりするのですが、TWSBIの「M」は国産「M」とほとんど変わらない太さに感じましたね。
またキャップは尻軸にねじ込むタイプなので、筆記時にキャップが外れる心配が無い上に、キャップをつないだ状態でのバランスが良い感じなので、この当たりはよく出来ています。
インクは吸入式
インクの補充は尻軸の吸入ノブを回して一度インクを押し出す形態にしてから、インク瓶にペン先を浸けて、尻軸を元に戻すようにして、インクを本体に吸い上げます。
1.中身を空にするように尻軸の吸入ノブを回転させる。
2.尻軸の吸入ノブを回転させて元へもどす。
この吸入式万年筆の特徴は、インクを入れる度にインクの通り道をクリーニングすることになるので、使っている事がすなわちメンテナンスというお得な機能です。
スケルトンボディ
中がスケスケ?万年筆に入れているインクの色がよくわかるのと同時にインクの残量がわかるので、いざ外出先でインキ切れ!というケースが起きにくいというメリットがあります。
インクボトル
吸入式万年筆ということはインクカートリッジやコンバータが使えません。
なので、市販の万年筆インク(インク瓶)で購入する必要がありますがTWSBIから2種類のインク瓶が同時に発売されました。
1.インクボトル20
やや小さめのインクボトルで形態に便利?ただし安定性にはやや不安が残りそうです。
2.インクボトル50
こちらは中にリザーバーが内臓されていて、ペン先の溝とインク瓶の溝がかみ合う行動になっていてインク吸入の際の安定感はさらに増します。
まとめ
2015年冬に台湾へ行ったときに現地の文具ファンから教えてもらった、TWSBIがいよいよ日本でも発売されるようになりました。
価格も万年筆としては、お手頃価格なので、筆記具に興味がある・スキな人にならオススメしたい1本です。
特筆すべきは「鉄ペン」らしくない書き心地で、いままで「鉄ペン」はちょっと!というユーザーにも試してみて欲しいと思います。
今回写真はありませんが、メンテナンスツールが標準で付属している点もTWSBIの特徴のひとついえるでしょう。
難点があるとすれば、ボディに指紋がつきやすいという点(エコとclassicmini)とキャップのクリップの安定がやや弱いと言う点(ロットの問題かな?)あとは、日本で実際に手に触れることができる店舗はまだまだ多くない事、これから増えて行く事と思います(期待)。
万年筆のカラーインクを楽しむ事が最近の万年筆ユーザーの流行なようです。
そういったユーザーにもこころから楽しんでもらえる1本と思います。
おことわり
今回の記事では、メーカーの正確な資料がないため、店頭等でも情報を元にしています。
名称等がメーカー呼称と異なる場合があるかもしれません、あらかじめご了承ください。
追記
発売以来、日本での人気は増すばかり。
2018年9月ついに初めての日本限定色が登場します。
TWSBIエコ・オレンジ
合わせて専用什器でのスタートキットも店頭に並ぶ予定です。
どうぞお楽しみに!
発売にあわせて限定オレンジカラーも当ブログで紹介いたします。
気になる発売日は2018年9月5日です。
関西の取り扱い店舗
ナガサワ文具センターさんちか店
住所: 〒650-0021 兵庫県神戸市中央区 1丁目10番1号 さんちか3番街(地下街)
電話:0783914713
営業時間: 10:00〜20:00
定休日:不定休(さんちか3番街に準ずる)
なぜか?ナガサワ文具センター本店では取り扱っていません。
2018年現在
ナガサワ文具センター本店DEN
ナガサワ文具センター梅田茶町店でも取り扱いしています。
写真について
今回の写真は神戸ナガサワ文具センターさんちか店様のご協力撮影させていただきました。
Amazon参照
TWSBIダイヤモンド580
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