パイロットから復刻デザインパッケージのインク登場[文具]
公開日:
:
万年筆インク
パイロットから復刻デザインパッケージのインクが限定数で登場
2020年の年があけました。
2019年に発売された枻出版社の万年筆専門誌「趣味の文具箱vol51」で万年筆インク特集号で上げられた万年筆インクの種類はペン&インクブランドで804色、ショップオリジナル713色と合計すると1500色を越える種類があり、年々その数は増加の一途をたどっていて、今年もまだまだその熱は冷めそうもありません。
復刻デザインパッケージ
さてそんな中、PILOTから2020年1月末に定番インクの復刻版モデルが発売されました。
パッケージはレトロな昭和を感じさせるテイストで、懐かしさを憶える人もおおいかもしれません。
今回の復刻パッケージのロゴから昭和14年から昭和33年に使用されたの間と思われますが、おそらくその後半の可能性が大です。
中身のインクはもちろん現代のモノで、現行商品のINK30と同じです。
復刻版モデルでありながら、現行商品とおなじ¥400−(税別)というのは良心的な気がします。
ここで改めて万年筆インクの役割を正面から考え直してみると、筆記の為の必要な消耗品です。
メーカーでは、パッケージに消費期限を設定した表記はありませんが、以前の取材で3年以内に使い切って欲しいと話しています。
現在のインクブームを否定する事ではありませんが、何十本のインクがストックとして部屋の一角を占めているのは、あまり好ましいとはいいづらいです。
すでにボクの部屋にも5年以上も経過した万年筆インクのボトルが多々鎮座している現実ですが、それはひとまず押し入れの奥につっこんでおいて、今回のパイロット復刻インクに話を戻すとします。
色雫彩インクボトルとどう違う?
定番インクと復刻版に共通する容量30mlというが実にいいサイズです、場所も取らない上に底が浅いためコンバーターなどを使ったインクの吸入も楽でに行えて、ガラスペンにも使い易い環境を提供してくれます。
同じパイロットから発売されている色雫彩(iroshizuku)にも15mlのボトルインクが登場、コストとしては少々割高な上にタテ型のボトルを採用しているために収納性はこちらが優れていますが、テーブルの上でガラスペンを使う場合の安定感に不安がのこります。
パイロットインクINK30
この定番インクINK30をまとめると、優れたコストパフォーマンスと置いた場合の安定性、そして吸入性においてもおおきなアドバンテージを誇ります。
そこで、INK30を使い切ったら一度洗浄した後、いまお持ちの大きなボトルのインクをこのボトルに移し替えて使う方法がオススメです。
定番インクの再発見
各メーカーやショップオリジナルの万年筆インクには定番インクにはない微妙な居心地の良さがあり、ご当地インクと呼ばれる色にはその土地の物語があります。旅先で出会ったインクはお土産にも最適だとおもっていますが、ここで改めてパイロットの定番インクブルーを見てみると、他のブルーに引けを取らない美しいブルーな筆記が楽しめる事に気がつきます。
復刻パッケージモデルが売り切れてしまっていても、この機会に定番インクをもう一度見直してみてはいかがでしょう?
新しい発見と出会えるかもしれません。
きょうの余談
古いパッケージということで我が家にあるパイロットのインクを引っ張りだしてきました。
容量の表記がmlではなくオンスという点でかなり年代を感じさせます、こちらのインクは昭和20年代戦後に発売されたもののようです。
¥30.00-という価格も当時を忍ばせます。
もちろん万年筆にいれて使う勇気はありません、これは完全なコレクションアイテムです。
PILOT 復刻モデル
- ブラック・ブルー・ブルーブラックの3色
- 容量30ml
- 価格 ¥400-(税別)
- 限定数5000個
パッケージを除けば容量も価格も定番INK30と同じです。
パイロット公式HP
関連記事
-
-
ナガサワ文具センターの人気万年筆インクがリニューアル![文具]
ナガサワ文具センター「KobeINK物語」 日本の万年筆インクブームの引き金になったといって
-
-
旅につれて行きたい万年筆とインク[旅文具]
旅の相棒として、連れて行きたい万年筆とインクについての考察 SNSの万年筆好きが集まるコミュ
-
-
旅に持って行きたい,どこでもつけペンDRILLOG[旅文具]
旅に持って行きたい、どこでもつけペンDRILLOG アクセサリー感覚で持ち運びできるDRILLO
-
-
趣味の文具箱VSナガサワ文具センターが語る万年筆インク対談[文具]
ナガサワ文具センター茶屋町店万年筆サミット 2015年12月5日〜7日までの3日間、大阪梅
-
-
万年筆にいれたインクを管理するノートブック[ノート術]
万年筆にいれたインクを管理するノートブック 万年筆の魅力のひとつに
-
-
ドイツのハンドメイドインク・ヤンセンの魅力[文具]
Jansen(ヤンセン)はドイツの万年筆インクのブランド ハンドメイドインクという、日本では考
-
-
コストパフォーマンスが最高なパイロット万年筆インキ[文具]
コストパフォーマンスに優れたパイロット万年筆インキ 文房具にも値上げのラッシュ
-
-
万年筆インクノートのススメ![文具]
万年筆インクが百花繚乱 万年筆のインクって「ブラック」「ブルーブラック」「ブルー」くらいだ
-
-
オリジナルノートとインク作りが楽しめる都心の万年筆専門店KA-KU大阪店[文具]
オリジナルノートとインク作りが楽しめる都心の万年筆専門店KA-KU大阪店 大阪なんばスカイオ2
-
-
2023年に活躍してくれた優秀文具[文具]
2023年に活躍してくれた優秀文具 2023年、今年もたくさんの新しい文具が発売されましたが、