万年筆にいれたインクを管理するノートブック[ノート術]
万年筆にいれたインクを管理するノートブック
万年筆の魅力のひとつにその書き心地があります。
筆圧が必要なく、紙の上を滑るような感覚で筆記が楽しめる筆記具は万年筆ならではの書き心地です。
その魅力はやがて魔性の魅力へと変化して、いつの間にか1本が2本に4本が10本にと、進化と増殖のスパイラルに陥ります。
同様に万年筆インクについても、増殖がはじまりやがて万年筆の所有本数を越えたインクが部屋の片隅にコロニーを形成するようになります。
複数の万年筆と複数のインクは、趣味としてとても楽しい時間をもたらしてくれますが、時として新たな混乱を招くことになります、それは?
この万年筆にいれたインクはなに?
ブルーブラックにブルーやブラック、定番インクをはじめ、万年筆インクは百花繚乱のお花畑状態で、凝りはじめると微妙な色の違いにも敏感になって、好きな系統のインクばかりが増えるユーザーもいます。
そして、起こる「この万年筆にいれたインクはどれだっけ?」事件。
まだインクの所有数が少なく、中のインクの色が見えるスケルトンモデルの万年筆であれば、なんとなく色の判別ができるかもしれませんが。
同系色のインクが2本以上あればまず間違いなく判断に迷います。
そんな事態が発生する前に、万年筆/メーカー/インクを書き込んでおけるノートを1冊用意しておきましょう!というおはなしです。
万年筆にいれたインクを管理するためのノートブック
前置きのわりには、管理する方法は至ってシンプルです!
ただ、万年筆にインクをいれたタイミングでノートに書き込むだけの事です。
用意するのは、手帳やノートブックなど何でもいいです、欲をいえば万年筆で筆記した際に裏抜けや裏写りがしない紙質のものが望まれます。
記録する項目は
- 日付
- 万年筆メーカー
- 万年筆名
- 万年筆インクメーカー
- 万年筆インク名
- 色見本
- 備考としてメンテナンスの記録など
この程度をまとめておくとあとあとなにかと便利です。
俯瞰して見ると、自分はよく使う万年筆や万年筆インクの傾向などを知る事ができ、しばらく使っていなかった万年筆は洗浄などメンテナンスを行うタイミングを知る機会にもなります。
万年筆管理ノートブック実例
ノートは万年筆での筆記で裏抜けや裏写りがしないものが良いといいましたが、ボクの場合この10年間毎日モレスキンノートブックを持ち歩くために、あえて不向きと思われるノートブックを使います。
これは、このノートブックの方が自分にとって都合がいいためで、1から始められるのであれば、ロイヒトトゥルムなどのノートブックを使う方がいいと思います。
この方式は今年で2年目です、管理用のフォーマットはExcelなどの表組みができるPCソフトを使い上質のシール用紙にプリントアウトしたものをモレスキンノートブックに貼り付けることで、線を引く手間を省いてします。
インク対策
裏抜け裏写り対策はOKでも、ノートブックに書き込んだ文字が乾ききる前に慌ててページを閉じてしまうと、やっぱり反対側のページにインクがついてしまいます。
その対策として、LIFEから発売されている「吸取紙 スイトリシオリ(シートタイプ)」を使い、ノートブックのサイズに合わせてカットして栞として挟んでおけば万全です。
スイトリシオリのシートタイプはA5サイズで販売されているので、A5サイズのノートブックならそのまま、A6サイズならその半分と自由にカットしてつかえる優れものです。
万年筆インク管理ノートのまとめ
万年筆メーカーは自社のインクとの組み合わせが最高のパフォーマンを発揮できるように調整して販売されています。
プラチナ万年筆にはプラチナ万年筆インクをパイロットコーポレーションの万年筆にはパイロットのインクがベストと考えます。
これが海外の万年筆ブランドならより一層の区別が求められて、自社製品以外の万年筆インクをいれてつかった万年筆は保証対象外というブランドもあるほどなので、万年筆とインクの管理はしっかりしておくことが重要です。
とは、国産ブランドのインクは優秀でP社のインクはS社の万年筆で使ってもまず問題はありません、ボク自身20年以上万年筆を使い続けてきて国産インクでトラブルが生じたことは1度もありません。
正しい使い方と手軽に管理することで、より安全に万年筆を使う事ができます。ぜひ、簡単でいいのでインクと万年筆の組み合わせを記録することをはじめて欲しいと思います。
きょうのオススメは、LIFEのスイトリシオリシートタイプ
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