旅に持って行きたい,どこでもつけペンDRILLOG[旅文具]
旅に持って行きたい、どこでもつけペンDRILLOG
いま全国の文具店で人気の「ガラスペン」は美しく滑らかな書き味が人気の筆記欲をそそる筆記具です。
その人気を支えている要因のひとつが、2007年パイロットコーポレーションが発売した万年筆インク「色彩雫」シリーズ(当時全12色)で、昭和世代がイメージする「黒」「青」「ブルーブラック」といった固定概念を覆す美しいカラーバリエーションは、万年筆ユーザーではない層にも受けて大ヒット。
また、同じ年に神戸ナガサワ文具センターが発売した「kobe INK物語」シリーズ(発売はこちらの方が若干早い)は、全国の文具店にご当地インクという新しいカテゴリーを誕生させました。
これらの万年筆インクは、もちろん万年筆のためのインクとして登場しましたが、インクを使うためには万年筆に吸入する必要があります。
インク沼にのめり込んだユーザーにとっては、いつの日か持っている万年筆の数よりもインクの方が増えて、いちいち万年筆にインクを吸入することが手間になってしまい、需要が追いつかない状況が発生「さぁ困った!」となった、タイミングで手間のかからないガラスペンが登場したという感じです。
DRILLOG(ドリログ)は新しいスタイルのつけペン
2019年の東京ペンショーで出展して話題を集めたDRILLOGは、そんなガラスペン人気の最中に登場した、当時だれも想像できなかったまったく新しいスタイルのつけペンでした。
これを作ったのは、海外の有名筆記具ブランドでもなければ、国内の大手文具メーカーでもない、畑違いとも言える岐阜県で精密機器の製造を行っている有限会社シオンです。
航空機器などの精密機器に携わってきた技術を活かし、企画から約2年の歳月を費やして完成したDRILLOGは、本来であれば「水と油」の関係である、金属と水(水性インク)がしかっり馴染み合うことに成功、まるで坂本龍馬が薩長同盟を成しえたような奇跡の技術です。かねてから、ガラスペンユーザーのあいだでは、「ガラスペンを持ち歩きたい」というニーズがあり、あるメーカーからはガラスペンの携帯するためのケースが発売されるに至りましたが、やはり不安は拭いきれません。
東京ペンショーで、初めてDRILLOGを見た時に「これは持ち歩けるガラスペンの進化系」と感じその後の動向に注目しながら、まずは1本購入して、旅行のお供につれて行ったこともありました。
DRILLOGのペン先も、厳密に言えば精巧な作りいわゆるデリケートな部分ですが、ネジ式のキャップは移動中でも振動などで、ペン先に何が触れることはない構造になっています。
これは視覚的にみても、ガラスペンを持ち歩く時のような不安感はおぼえません。
DRILLOGグラフロトスパイラル
衝撃のデビューから3年、さまざまな形状やカラーバリエーションがラインナップに登場しましたが、2022年さらにユニークなモデル「グラフトスパイラル」が登場しました。
優れた携帯性
新しいDRILLOG「グラフトスパイラル」は、これまでのモデルよりも軸が短くなり、ペンケースはもちろんですがジーンズのポケットにもすっぽり収まるサイズになりました。
ペン先を収納した状態では全長約80mmで、一般的なクレジットカードよりもさらに短く、キャップを尻軸に繋げると110mmの長さになります。
短すぎない?と思われるかもしれませんが、中央部分の波打つ(スパイラル)部分に指先がしっかり当たるので、安定感は想像以上です。
また、2023年に発売された三菱鉛筆株式会社ユニボールワンP(ユニボールワンの短いモデル)と比較しても気持ち短い程度なので、むしろ小さいサイズのありがたみが先行する感じです。
文具愛好家の考察
ナガサワ文具センターの「kobe INK物語」がきっかけで、日本各地の有名文具店が自社オリジナルの万年筆インク、いわゆるご当地インクが脚光を浴びることになり、旅先の文具店で見つけると、ついお土産に買ってしまう事がふえてしまいました。
これまで、家に帰るまでインクボトルの蓋を開けることを我慢してきましたが、持ち歩けるつけペンDRILLOGが登場したことで、購入したその場所(カフェやホテルの客室だったりします)でインクを使い、ノートに筆記や文具仲間へ旅先からの絵はがきを書くことに使えるようになりました。
これを手にしてから、旅に出るときジーンズのポケットや鞄の隅っこ、ペンケースの一角には必ずDRILLOGグラフトスパイラルをお供にするようになりました。
インクな余談・ナガサワ文具センターkobe INK物語
上記2番目の写真は「鯉川ペイエロー」はナガサワ文具センターkobe INK物語定番シリーズの83番目のインクで2022年12月の発売。
かつて、神戸港から多くの日本人移民者が南米ブラジルへ渡った。その窓口なった施設のあった場所が現在の「海外移住と文化の交流センター」
ブラジルと神戸の交流の証として、鯉川筋にはブラジルの国花イペが植樹されています、そんな神戸とブラジルの歴史を形にしたのが「鯉川ペイエロー」インクです。
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