コスパ最高、初心者にオススメしたい台湾生まれの万年筆TWSBI[文具]
台湾からやって来た筆記具のブランドTWSBI
台湾の筆記具メーカーTWSBIが日本に上陸して以来、大手文具店の店頭にも並ぶ人気のブランドになりました。
ボクが初めて店頭でTWSBIを見つけたのは、大阪梅田にあるナガサワ文具センター梅田茶屋町店の店頭で、キラキラと輝くスケルトンなボディに本体吸入式という、比較的珍しい機構を採用した万年筆に興味を惹かれました。
早速、TWSBIダイヤモンドminiを購入して普段使いの1本に加えました。
まず、驚いたのはペン先、いわゆる鉄ペンと呼ばれるスティールペン先なのに、カリカリした筆記感がなく、14金(ペン先に金を加えた配合比を数字で表した基準24金でほぼ純金)ほどの柔らかさはないにしても、既存の鉄ペンとはあきらかに違う書き心地を体験できる万年筆でした。
以来、様々なモデルがラインナップに加わり、もはや万年筆の定番万年筆の地位にまで上り詰めました。
騙されたと思って買って欲しいTWSBIE万年筆のラインナップ
TWSBI Eco
TWSBI入門にうってつけなモデルが「TWSBI Eco(ツイスビーエコ)」価格もインクボトルを一緒に買っても1万円でお釣りが来る、エントリーモデル。
エントリーモデルといえど完成度は高く、日常使いにはまったく不安を覚えることなくガンガン使える心強い1本です。
また、Ecoシリーズには「EcoT」という亜種?が存在して、グリップ部分が三角構造で初心者でも握りやすいといったモデルがラインナップに並びます。
TWSBI Go
遊び心が詰まったTWSBI Goは、万年筆が持つ仰々しさを感じさせないモデルです。
TWSBIは基本的にカートリッジを使わずに、直接インクボトルからインクを吸い上げる「本体吸入式」を採用しています。
このTWSBI Goは、万年筆でも珍しい「スプリング吸入式?」というような、特殊なシステムで万年筆本体にインクを吸い上げます。
使い方は簡単で、胴軸を外してインクタンクについているノック部分を指で押し込むだけ、本体のスプリングが元へ戻ろうとするチカラをつかってインクを吸い上げる仕組みです。
日本での発売が本国(台湾)よりあとになったため、台湾取材にかこつけて、ひと足早く現地の文具店で買って帰ってきました。
TWSBI Swipe
こちら1番新しいモデルで、TWSBI初のカートリッジ方式を採用した万年筆ですが、TWSBIらしいのが、TWSBI Goのスプリングでインクを吸い上げる仕組みをコンバータに採用した点です。
廉価モデルの万年筆ですが、大手万年筆メーカーが考えないような(あるいは製品化しないような)アイデアを惜しみなく、新製品の取り込んで来るのがなんともTWSBIらしいと感じる私です。
TWSBI Diamond AL580(ダイヤモンドシリーズ)
TWSBIブランドのフラッグシップモデルがこのダイヤモンドシリーズ。
スティールペン先へのこだわりがしっかり継承されながら、TWSBI Ecoよりもさらに書きやすい鉄ペンに昇華した万年筆として仕上がっています。
大きな特徴は、TWSBIのお家芸というべき本体吸入式の本体と、中のインクが見えるスケルトンなボディ。さらに本体にダイヤモンドの名前に相応しいカットを施し、光が当たると中のインクと連動して色鮮やかな輝きを見せる加工になっています。
また、本体がそのままインクタンクになっている構造で、1回の吸入で大量のインクをプールすることができて、2泊から3泊(いや1週間でも大丈夫かも)程度の出張や旅行に予備インク無しで出かけられる安心感がもれなくついてきます。
さらに、カートリッジタイプの万年筆と異なり、コンバーターや本体吸入式ではインク補充の際、インクで手を汚す可能性がすこぶる高いのが特徴で、手が汚れることを楽しみたいという奇特なユーザーは、脇においておくとして、慣れと経験とコツが必要なことは否定できません。
TWSBIDiamondシリーズには、専用のインクボトルが用意されていて、インクボトルのキャップを外すと、中にねじ溝が刻まれ、これがTWSBIDiamondの溝とドッキングするという構造になっています。
この機構なら直接インクに触れる機会がなく、尻軸を操作してインクを吸入しても手が汚れる可能性は限りなく0(ゼロ)になります。
この専用ボトルはダイヤモンドシリーズのminiにも対応しているので、TWSBIDiamondとTWSBIDiamondminiの両方を持っているユーザーには必帯といえるインクボトルです。
TWSBI VAC
TWSBIDiamondと同じスタンダードなサイズの万年筆として、並ぶのがこのVAC(バキューム)と呼ばれるシリーズ。
TWSBIDiamondのようなカラーバリエーション(限定版を含む)はあまりありませんが、スケルトンなボディは、Diamondシリーズと同様に、インクの視認性に優れた万年筆です。
VACの大きな特徴は、インクを吸入するシステムに「プランジャー式」を採用している点で、尻軸を引き延ばしてから一気に押し込むことでインクを万年筆本体に吸い上げる仕組みです。
このVACにも専用のインクボトルが用意されていて、TWSBIDiamondと同様に手を汚さずにインクの吸入が可能で、TWSBI VACとTWSBI VACminiに対応しています。
ただし、DiamondシリーズとVACシリーズでは軸の規格(サイズ)が異なるために、相互互換はありません、購入の際にはご注意ください。
オプションも標準装備
TWSBIシリーズがユニークな点は、GoとSwipeを除くすべてのモデルに最初から専用オイル(潤滑油)と分解するための工具が付属しています。
TWSBIシリーズに共通するスケルトンなボディは、中のインクがよく見えるというメリットから、多くの万年筆インクファンから支持を集めています。
万年筆インクにもさまざまな種類があり、詳しい話は割愛しますが、インクを交換する際に万年筆の洗浄は必須です。
TWSBIは他のメーカーと異なり、付属の工具を使ってほぼすべてを分解することができます、このおかげで本体内部の洗浄がし易く、万年筆インクファンにとってはこの上ないメリットにもなっています。
こういった点も日本で急激に人気を集めた理由がうかがい知れます。
文具好きの思考
万年筆ファンにはすでにお馴染みといえるほどのブランドに成長したTWSBIですが、まだまだ万年筆に興味関心がない人たちには、???なブランドです。
いつの日か、使ったことはないけれどモンブランやパーカーのように、誰でもが筆記具のメーカーだと認識されるブランドになってほしいと願う、TWSBI愛好家の私です。
TWSBIが購入できるAmazonサイト
TWSBI Eco
TWSBI Eco-T
TWSBI GO
TWSBI Swipe
TWSBI Diamondシリーズ
TWSBI VACシリーズ
TWSBIインクボトル(Diamondシリーズ専用)
TWSBIインクボトル〔Vac専用)
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