LAMY ダイヤログ3は魅惑のキャップレス万年筆[文具]
ラミーダイヤログ3は魅惑のキャップレス万年筆
LAMY(ラミー)はドイツらしさが染み渡るペンブランド。
LAMYはラミー2000に代表されるシンプルでありながら飽きの来ないデザインが特徴。
またラミーサファリは低価格でありながら、書き味の良さと多彩なカラーバリエーションが人気でお気に入りの万年筆インクの数だけ所有したくなる、愛らしさを兼ね備えています。
キャップレス万年筆
2015年から店頭を賑わうようになったキャップレス万年筆。
その名の通り、筆記の際にキャップを取り外す必要なないため、ノック式ボールペンのようにワンステップで使う事ができる、速記性にも優れた万年筆です。
国内ではパイロットの「デシモ」が大人気、限定版のデザインも多数発売されています。
キャップレス万年筆のメリット&デメリット
メリット
速記性に優れていてペンを取り出してワンノックで書き始める事が可能。
普段から使い慣れているノック式ボールペンと同じ感覚で筆記できるので「万年筆」っぽくなくて好きというユーザーの声もあるほど。
残念ながら今日紹介するLAMYダイヤログ3はノック式ではありませんが、昨年から急に人気上昇中のキャップレス万年筆パイロット「デシモ」はノック式の代表格です。
デメリット
インクが乾燥しやすく、従来のキャップ式に比べて使用しない状態で放置しておくと、インクが入っていても「書けない!」なんて言うこともしばしば。
デザイン
デザインは好みに差があるので、メリット&デメリットの判断はしづらいですが。
クリップの位置で判断すると、従来の万年筆と比べると上下が逆になる。
こういった点は好き嫌いが分かれるポイントですが、選択肢が増える事に関しては嬉しいかぎりです。
ラミーダイヤログ3
2009年の発売されたLAMY発のキャップレス万年筆
スイスのデザイナーフランコ・クリヴィオが手がけた斬新なデザインの万年筆。
文具ファンなら何かに似ている?と思う方も多いのでは。
ラミーの人気ボールペンラミーピコをデザインした方でも知られています。
キャップレス構造
天冠(てんかん)の位置にはなにやらシャッターのようなドームのようなフタが見えます。
万年筆本体をゆっくり回転させると、フタに相当する部分が回転して開いていきます。
万年筆本体を180°回転させることでペン先がせり出してくるギミックにちょっと興奮を覚えます。
クリップにもこだわり
ペン先を収めた状態、つまりキャップをした状態では、ポケットにしまうときに便利なように万年筆本体とクリップとの空間が少し隙間が開いた形状です。
ペン先(ニブ)が繰り出し筆記モードにトランスフォーム?した状態では、クリップが本体側に沈み込み、筆記の際にはクリップと本体が一体化した形状になります。
わずか数ミリの変形ですが筆記の際、クリップが開いた状態よりも手にしっくり馴染む感じがします。
クリップが一体化するといっても、完全に起伏のないパーフェクトな筒状になるのではなくて、クリップ部分は隙間がなくなるだけで、デスクで使っている時に転がって下に落とす心配はありません。
また、筆記時には親指・人差し指に当たるのでペンの固定し易さにもひと役買っています。
筆記の先には便利なクリップ位置になります。
これも、他の万年筆にはない特徴ですね。
エンブレム
本体に描かれたLAMYのロゴ、パラジュームコートされたボディーにひときわ輝いて見えます。
ダイヤログ3のメリット&デメリット
メリット
パイロットのデシモなど、キャップレス万年筆はスリムなタイプが多く携帯性にはとても優れています、反面長時間の筆記では多少疲れが出やすくなります。
(ペンが細い場合、ペンを固定するために無意識に指先に力がかかってします)
ダイヤログ3ずっしり重いヘビー級?(ほどでもないけど)やや重量感のある万年筆です。
ゆえに、ホールドのし易さと疲れにくさというメリットがあり、万年筆本体が重いということは筆圧が軽くても筆記しやすい事でもあります。(個人差はあるけど)
デメリット
やはり一番に挙げられるのは「ペン先・インクが乾きやすい」という1点。
ペン先の密閉性という点では、キャップ式万年筆にはやはり劣ってしまいます。
ダイヤログ3がスキになるまとめ
デメリットで挙げた「ペン先・インクが乾きやすい」という事は、使っている限りはその心配は少ないという事になります。
手のかかる相手こそ可愛さが増すのか、痘痕も靨(あばたもえくぼ)なのか?筆記の際、ペンケースから取り出す、万年筆をひねりペン先を繰り出すギミックはキャップ式万年筆では味わう事ができない、儀式(セレモニー)を体感する幸せを感じにはいられません。
例えるなら、レコード盤を紙のジャケットからそっと取り出して、レコードプレイヤーに乗せる作業のような感じです。
レコード盤に針が乗って音楽が流れ出すのは、ペン先が紙の上に触れて文字を奏でるのとホントよくにています。
実際に筆記してみると、サイズ・重さ・書きやすさのバランスも良く、使えば使うほど、一緒にいれば一緒にいるほど愛情が増す万年筆です。
ひとつ心配なのは、万年筆ユーザーには良くありがちな、新しい魅力的な女性(万年筆)が現れるとつい目移りしてしまい、しばらくかまってあげられるなることがしばしば・・・。人間の女性ならとっくに愛想を尽かされるでしょうね(^0^;)
でも安心してください、ラミーダイヤログ3はそんな浮気性なボク(もちろんアナタも)をそばにいてずっと待っていてくれます。
これほど健気な万年筆です、やはり愛さずにはいられません。
ラミーダイヤログ3の見た目は男性的なデザインですが、その本質は優しい女性のような気がします。
趣味では「浮気性」なボクですが、家庭ではもちろん「妻一筋」です(笑)
ラミーダイヤログ3 データ
商品名:ダイヤログ3
ペン先:EF/F/M/B 14金
カラーバリエーション:
- ピアノブラック
- ピアノホワイト
- ブラック
- パラジウム(記事の写真)
インクスタイル/カートリッジ&コンバータ両対応
価格:¥45.000-(税別)
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