ナガサワ文具センター万年筆フェスタ2015レポート[文具]
ナガサワ文具センター万年筆フェスタ2015
今年も2015年6月27〜28日に大阪梅田茶屋町店で雑誌「趣味の文具箱」とのコラボ企画として、さまざまなイベントが開催されました。
数あるイベントの中から27日に行われた「趣味の文具箱」編集長清水さんとナガサワ文具センター室長竹内さんのトークイベントの模様を紹介しましょう。
趣味の文具箱清水茂樹編集長×KOBEINK物語開発者竹内直之室長対談
今回の趣味の文具箱vol.34で特集されたスイスの名門「カランダッシュ」創業100周年記念セレモニーイベントが開催されたスイスインターラーケンまで取材に行かれた清水編集長から誌面に描かれなった取材秘話を披露。
海外ブランドボールペンで絶大な人気を誇るカランダッシュのボールペンは8Km〜10kmの筆記が可能といわれるその秘密はトップシークレット。
今回のセレモニーでもこの工場内の行程は一切撮影禁止!それでも、工場をみるかぎりさすがスイスの精密さを感じさせる技術や全品検査(1本1本筆記確認)を行う徹底ぶりがカランダッシュのブランド力を肌で感じれた事が収穫、なによりチーズが美味しかったが今回の取材の魅力だった・・・とか?(笑)
会場からはワインを飲みながら聞きたいとの声も。 竹内室長からは、現在発売中のKOBEINK物語の人気の秘密「KOBEINK物語の物語に隠されたもうひとつの物語」をこそっり披露。
神戸の風景を色に再現しているKOBEINK物語の「加納町ミッドナイト」No51は神戸っ子ならだれでも知っている加納町3丁目の歩道橋、その場所から深夜零時に見上げた空の色を再現色ですが、さらには地元では有名なBarのマスターのイメージもオーバーラップしてこの色が生まれたというパッケージからは読み取れないエピソードをお聞きして、KOBEINK物語にはその土地・時間・自然・人が溶け込んでさまざな色を映し出しているのが地元で愛される人気の秘密なのだと感じました。
六甲グリーンからはじまった KOBEINK物語は現在52色(2015年6月27日現在)、地元に愛された万年筆インクは、とうとう海外でも認められて売上げの30%近くは海外から受注。
週末になれば台湾やアジアの国からもKOBEINK物語を買い求めにくるファンができるまでになりました。
月産1000本が限界といわれるKOBEINK物語、いまでは約20色が品切れ状態、この人気はとどまるところがなく、はたしてどこまでいくのやら。
ファンとしては、部屋の置き場所を気にしながら楽しみに待つ事にしましょう。
長年パートナーとして関係を築いてこられた清水編集長と竹内室長のおふたり、それぞれの話のあいだでの掛け合いが絶妙で、どちらかがメインとしてお話をしているときでも、ちゃんと対談になっているのが不思議なトークショーでした。
はじめての女性対談!井浦綾子副編集長×文具ライター小日向京さん
「趣味の文具箱」でタッグを組んで5年の名コンビ。
高級万年筆というどちらかというと男性的な趣味、それを女性編集者&ライターって向くの?と以前から素朴な疑問をもっていたボク、小日向さんが見事にその誤認を修正してくれました。
物欲の場合、男性脳はスペック・価格でモノを選ぶ、女性脳は私の僕(しもべ)となるモノを選ぶ。
なるほど、男性脳が優先する時と女性脳が優先する時で、モノの選び方が変化するのか!
キラキラ・ときめきがあるとさらに欲求が膨らみ、男性にもこの傾向はあるようで「趣味の文具箱」オリジナル万年筆・文具箱ブルーにはラメが入っていて男性にも人気だと横から清水編集長談。
そんなおふたりからの編集秘話は、「趣味の文具箱」vol.34に掲載された桂文枝師匠の6ページにわたる取材記事。
取材の承諾を得てから取材日が決まらず、ようやく事務所から連絡があって取材へ行ったのが、本誌発売の3週間前!
しかもお忙しい桂文枝師匠のため取材に当てられた時間はわずか!編集として全体像をとらえて誌面のポイントになる事をインタビューする井浦副編集長に対して、ささいな事に気がついてそこから話を引き出す小日向京さん。
わずかな時間のなか、編集とライターの執念が激突する様子はおふたりにはハードな現場だったようですが、会場に集まったひとたちには楽しいエピソード話に聞こえてしまいました。
そんな過酷な状況下での取材のあとは、自分へのご褒美に万年筆を買ってしまったというおふたり。
そんな文具愛にあふれたおふたりの話は、KOBEINK物語の裏に物語があるように、雑誌の行間に埋もれた物語として・・・笑わせていただきました(笑)
今回の物販で人気を博した「飾り原稿用紙」は小日向京さんが監修されました。(発売:あたぼう)
会場で販売されていた「飾り原稿用紙」の4色アソートが即日完売!万年筆を握ると原稿用紙に向かいたくなるか?
原稿用紙としてでなく、手紙を書くときの便箋としてもおしゃれ、最近静かな人気となっているは好きな小説を原稿用紙に書き写す写経ならね「写本」など、あたらしい使い方で原稿用紙が脚光を浴び始めているようです。
2時間にわたる4人の対談から伝わったこと
主にモノ情報を取り上げ紹介していきながら「趣味の文具箱」という雑誌は”書く楽しさ””書きたくなる気持ち”を大切に本誌の中に込めて編集されている。
物理的な「モノ」ではなくて、「使う心」を読者に伝える雑誌、これこそが「趣味の文具箱」の裏の物語なんじゃないかと感じた2時間でした。
記録としてのイベントデータ
☆トークイベント 趣味の文具箱清水編集長×KOBEINK物語開発者竹内室長
☆トークイベント 趣味の文具箱井浦副編集長×文具ライター小日向京さん
☆川口ペンドクター・仲谷ペンドクターのペンクリック
☆初心者向けカリグラフィー体験(28日のみ)
・コンウェイスチュワート万年筆販売
・ペリカンM805デモンストレーター(刻印なし)発売
・ペリカン万年筆分解パーツ等非売品展示
・高級卓上アクセサリーブランド エルカスコ商品の特価販売
・小日向 京セレクト ペンシルSHOP 臨時開店
・趣味の文具箱オリジナル商品の販売
・趣味の文具箱vol.34発売
・NAGASAWAオリジナル 歴代万年筆展示
・NAGASAWAオリジナル新色インク&キャップレザー革小物等発売
NAGASAWAオリジナルキャプレザー7本差し
7本の万年筆やペンの他にポケットがふたつ、上から出し入れできるポケットにはスマートフォンを。
サイド(内側)にはフラップ付きポケット、こちらにはペンリフィルやロディアメモやジョッターなどをいれても便利。
趣味の文具箱オリジナル万年筆
趣味の文具箱ロゴ入りスケルトン 14金ペン先・中細(MF)コンバータ付き 通販価格¥12960-(税込み)
ちょっと信じられないお値段で今年も即日完売!
長刀コンコルド 限定ブルー 21金ペン先長刀コンコルド コンバータ付き 通販価格¥32400-(税込み)
こちらは店頭価格¥30000−(税込み)数量限定で枻出版SORAノートとオリジナルインク文具箱ブルーがもれなくプレゼント。
あとがき
昨年も開催された「万年筆フェスタ」その時もお値打ち品アイテムがたくさんあって、今年はこの日のために「万年筆フェスタ貯金」をして挑みました。
今回のお買い上げは「プロフェッショナルギア・長刀コンコルド」を購入。
初めて長刀コンコルド、レビューはまた後日。
そして明日から来年の「万年筆フェスタ」へ向けて貯金をはじめます(笑)
ナガサワ文具センター公式サイト
趣味の文具箱公式サイト
飾り原稿用紙
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