神戸インク物語「北野パールシルバー」六甲の緑は真珠のために・・・!?[文具]
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KOBE INK 物語, ナガサワ文具センター
神戸インク物語「北野パールシルバー」
神戸インク物語は神戸に本店がある、老舗の文具屋さん「ナガサワ文具センター」オリジナル商品。
阪神淡路震災のあと神戸の街の復興を祈って作られた、神戸インク物語「六甲グリーン」が発売になり、地元神戸っ子の大きな励みとなって大ヒット、2015年12月に新しく2色が加わり全54色になりました。
この中から2015年12月に発売になった53色目「北野パールシルバー」を紹介しましょう。
北野パールシルバー
神戸で真珠?
真珠と云えば伊勢志摩のミキモトパールを一番先に思い浮かべますが、真珠の養殖が成功した当時(明治から昭和初期)はあまりにも高価な装飾品だったために、国内での需要がなくなかなか普及にいたらず、もっぱらヨーロッパやアメリカなどへの輸出が大きなマーケットでした。
その輸出に大きく貢献したのがここ神戸。
三重や四国・九州からの集まった真珠の選別・穴あけ・連組みなどを行う真珠加工業者が神戸北野町を中心に発展したのが、「神戸」と「真珠」の関係のルーツです。
その後、太平洋戦争や阪神淡路震災などで街も大きく変化しましたが、現在でも日本の真珠(加工・流通)の約80%がこの神戸で取り扱っています。
神戸インク物語「北野パールシルバー」
グレー系のインクでありながら、真珠が光を反射する淡い銀色を表現した明るい色を再現したインクです。
銀粉は含まれていないので、安心して万年筆に入れて使えます。
最近は万年筆だけの筆記にとどまらず、イラストやカリグラフィーを楽しむひとも増えているので、使い方はさらに拡大。
ガラスペンやつけペンなどを用意しておくと、さらにインクの楽しみ方が広がります。
たとえば、こんな使い方
淡いグレー系のインクなので、普段つかいに書いても控えめな色合いです。
もし日記に使うなら「ちょっと大きな声で言えない事」「心の声」をこのインクでしたため見たりとか・・・
かといって暗いインクではないので、陰にこもったような印象は受けません、なのでポジティブな言葉にも良く似合います。
また使う万年筆の軸にあわせて、このインクをセレクトするのも楽しみのひとつと言えます。
ボクはペリカンM805黒縞と合わせて使う予定です。
オマケ・神戸インク物語「五色山オークル」
せっかくなので神戸インク物語54色目もちょっと紹介。
「五色山オークル」とは、神戸では珍しい古墳(前方後円墳)で知られる五色塚からオークル(うす茶色)を再現した色で、こちらもやや明るめの色に仕上がっています。
この五色塚は千壺古墳とも呼ばれて、4世紀後半頃に築かれた兵庫県では最大規模のの前方後円墳として、歴史的にも大変貴重な遺跡となります。
考古学に関心はなくても、ここから見る淡路島や明石海峡大橋の眺めは最高です。
アクセス:山陽電鉄 霞ヶ丘駅より徒歩5分 / JR 垂水駅より徒歩10分
神戸インク物語
#53「北野パールシルバー」
#54「五色山オークル」
発売:2015年12月12日
価格:1500円(税別)
容量:50ml
対応:万年筆・つけペン(ガラス等)・カリグラフィーなど
注:定番インクなので慌てる必要はありませんが、2016年1月よる価格改定される予定です。
神戸と自然のまとめ
神戸が真珠産業の大きな担い手となったは単に流通の利便性だけではありませんでした。
そこには自然環境という天然の恵みが神戸に大きく味方した事でした。
神戸・北野の立地は真珠選別という機械ではできない人の目でしか行えない作業に適した北光線を六甲山をバックに安定して得られた事でした。
人と自然の調和が神戸の街の特徴ですが、この真珠に至っても大きな関わりがあったわけです。
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