TSUNAGARU NOTE 〜ツナガルノート〜再生ノートは万能ノート![文具]
TSUNAGARU NOTEBOOKERS
たぶん、かなりの文具通のひとでもご存じないノートブック。
作っているのは、山陽製紙株式会社。
山陽製紙株式会社は、いわゆるコンシューマー(最終消費者)向けの商品メーカーではなく、BtoB(メーカーからメーカー)的な業務で、僕たちが目にする範囲内でそのメーカーを目にする事はない存在です。
紙と関わって50年以上の歴史と再生紙の研究を重ねてきたメーカーが、このたび満を持してこの文具業界へ登場してきました。
ノートなんてどこも同じでしょう?
というのは、一般消費者のご意見で、しごくごもっとも(笑)
ところが、最近は手帳やノートに筆記用具が趣味としてシェアを拡大しているの中、ニッチな分野が大きな市場へ広がる傾向にあります。
今回は、新作ノート「TSUNAGARU NOTE」の実力をテストしてみました。
特徴
TSUNAGARU NOTEの最大の特徴は、100%再生紙!
古紙と紙パックをブレンドして、日本の和紙・かみすきの技術を応用した製法で、紙の表と裏で質感が大きく異なる事です。
100%再生紙ノート試し書き
エントリー
- 三菱鉛筆 ジェットストリーム (油性インク)
- パイロット フリクションボール (油性インク)
- パイロット Vコーン (水性インク)
- トンボ鉛筆 ZOOM505 (水性インク・ローラーペン)
- セーラー万年筆 PROfit 30th (万年筆)
- Paker インジェニュティ (5thペン)
- ファーバーカステル パーフェクトペンシル(鉛筆)
- ゼブラ ハイマッキー(油性マジックインク)
三菱鉛筆 ジェットストリーム (油性インク)
パイロット フリクションボール (油性インク)
パイロット Vコーン (水性インク)
トンボ鉛筆 ZOOM505 (水性インク・ローラーペン)
セーラー万年筆 PROfit 30th (万年筆)
Paker インジェニュティ (5thペン)
ファーバーカステル パーフェクトペンシル(鉛筆)
ゼブラ ハイマッキー(油性マジックインク)
表面の筆記状態
裏面の裏抜け
impresstion
三菱鉛筆 ジェットストリーム (油性インク)
・評価A 裏抜け裏移りなく文字もくっきり見えます。
パイロット フリクションボール (油性インク)
・評価B かみすき技法を使っているので、紙が真っ白にはならず、この場合インクが他の筆記具に比べて色が薄いフリクションにはやや不利。
パイロット Vコーン (水性インク)
・評価A 水性インクはとにかくインクフロー(よく出る)の裏抜けを心配しましたがなんなくクリア
トンボ鉛筆 ZOOM505 (水性インク・ローラーペン)
・評価A Vコーン以上に凶悪なwインクフローを誇るZOOMでもクリアー!これは凄い!
セーラー万年筆 PROfit 30th (万年筆)
・評価B ペンドクター川口先生にカスタマイズしてもらった、PROfit史上最強のインクフロー(当社比)を誇る万年筆にも関わらず、ほとんど裏抜けしないのは驚愕!ただし、インクのにじみがでてしまうのでそこがマイナスポイント。
Paker インジェニュティ (5thペン)
・評価B 筆記に関しては申し分なし!だけど、若干の掠れが出ている点が好みとして別れるところ、ここはコストパフォーマンスを考慮してマイナスに。(リフィル1本¥1000-)
ファーバーカステル パーフェクトペンシル(鉛筆)
・評価A ファーバーカステルでなくても鉛筆との相性もGOOD!できればB以上の濃い芯がより理想的
ゼブラ ハイマッキー(油性マジックインク)
・評価C ノートにマジックインクはダメでしょう。当然裏抜けはします、でも抜けも滲みもこの程度ということは、かなり優秀な紙ということが実証されました。
比較実験
万年筆
まったく問題なくクリアー!
TRAVELER’S NOTEBOOKE
Vコーンまでは実用度問題なし!
ZOOM505では、止め刎ねで抜ける可能性があります。
MOLESKINE 高級ノートブックの代表
はたして・・・
フリクションボールとジェットストリームが実用レベル。
MOLESKINEはロットによる紙質のムラが指摘されているので、全てのMOLESKINEに共通するか、ちょっと意見が分かれるところ。
このように、手帳ユーザーに人気のノートをつかった比較でも、TSUNAGARU NOTEはかなりいい紙だと言えます。
手帳文具ユーザーのらくがき
先日おこなわれた、ある手帳ユーザの集いで、手帳ヘビーユーザの方の感想を聞いてみました。
結果はまとめに集約してあります。
なんとこれにも耐えた!恐るべし TSUNAGARU NOTE
情報
商品ラインナップ
TSUNAGARU NOTE PLAIN 利休白茶
TSUNAGARU NOTE PLAIN 白練
TSUNAGARU NOTE LINE 白練
各種定価¥300-(本体価格)
今回テストに紙用意したのは「TSUNAGARU NOTE LINE 白練」
オンラインショップ 山陽製紙株式会社 「紙でエコする通販サイト」←こちらから。
2015年2月16日から販売が開始されました。
まとめ
総合評価A
日常を使う範囲内の筆記用具ボールペンから万年筆まで、まったく問題なく使えることは強力なアドバンテージ。
表面のザラザラした感じでは鉛筆だと、かすかな引っかかり感があって止め刎ねの感触がダイレクトに伝わってきます。
またデザインや装丁もいたってシンプル、自分でデコレーションしたいユーザーには嬉しい表紙。
価格¥300-は決して高価なノートという気はしません。残念な点は、購入できる店舗が現在オンラインショップもしくは一部の特約店舗(未確認・現在取り扱いできる店舗と交渉中との事)だけなので、安定して継続購入が出来ない点。
また、再生紙ノートは無印良品でも購入できる事。
無印良品との差別化を、より明確にユーザーに認知させる事が急務。現在のラインナップがB5のみ、ユーザー的には携帯しやすいB6・A5サイズが欲しいところです。
ボクなんかは、ノートは右半分しか使わないので、表裏紙質が異なるノートも大歓迎です。(左ページはアイデアや思いつきに使います)
さて、今後の動向が気になるノートの登場です
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