かわるビジネスリュック、山好き人間が見たその性能[ガジェット]
公開日:
:
最終更新日:2016/08/13
ガジェット
かわるビジネスリュック、山好き人間が見たその性能とは?
ひらくPCバッグやや小さい財布などで知られるSuperclassicから、ビジネスでつかえる「かわるビジネスリュック」が発売になった。
長く「ひらくPCバック」を愛用しているボクだけに、構想から販売まで3年半を要した、今回の新製品には発売以前から注目していた。
そして先日、発表・発売と同時に申し込んだ製品が手元に届いた。
そこで、今回は山好きライター視線でみた「かわるビジネスリュック」レビューです。
あれこれ10日間使って見て結果のレビューです
まず、かわるビジネスリュックの特徴をさっと紹介してみましょう。
リュック型のビジネスバッグとしての特徴
正面
すごく好感度の高い、余計なデコレーションのないすっきりしたスクエアなスタイル。
横
背面
従来型のビジネスリュックには2Way/3wayタイプが多く、「手提げ型」「肩掛け型(ショルダータイプ)」「背負い型(リュックタイプ)」のそれぞれの組み合わせによる3タイプが主流です。
「かわるビジネスリュック」はたぶん類似が少ない「手提げ型」と「背負い型」の組み合わせた2wayビジネスバッグになります。
「背負い型」には、ショルダーストラップをバッグの内側に収納するタイプが多くて、見た目の大きさより容量が小さくなく特徴がありますが、この「かわるビジネスリュック」はショルダーストラップをわざとむき出しにしているために、バッグ部分の容量が見た目のとおりです。
1気室or2気室
ハイキング向けのデイパックには、中のファスナーで気室(部屋)を仕切れるモデルがあります。
つまり、リュック全体をひとつの大きな袋として利用する場合(山用語で1気室)と、パーティションで中を仕切って2つの部屋ように分けて使う場合(2気室)に対応しています。
ボクが知る限り、ビジネスバッグ(リュックを含め)で2気室に切り替えができるモデルは知りません。
1気室の場合
2気室の場合
リュック上部の折り目部分を拡げると、外部からアクセスできる2気室目(コアポケット)になる構造です。
コアポケットには、比較的出し入れするケースが多い、手帳やペンケース、ペットボトルなどを入れて使ってみましたが、移動中(電車の中とか)膝の上に「かわるビジネスリュック」をおいた状態での出し入れはすこぶる便利でした。
シンプルな構成
「かわるビジネスリュック」のもうひとつの特徴は、ポケットが驚くほど少ない事。
ボクが使っているポーターのビジネスリュックには、外内あわせて10以上のポケットがついていますが、このリュックには2気室目をいれてもたった4つ。
上部ファスナーポケット
長財布などの収納にべんりな横長なポケット。
ファスナー付き外ポケット
iPad2/Air/Proなどの7.9インチモデルや8インチクラスのタブレットがスマートに収納可能です。
また、A5サイズのノートにも便利です。
背中側A4サイズのスペース
背中側のファスナーを開けるとA4サイズのファイルが収納できるスペースがあります。
PC収納ポケット
新しいMacBookなら余裕で収納。
WindowsPCのVAIOPRO13インチモデルもスッキリ収めるられます。
従来型のビジネスリュックは背中側にPC収納スペースを設けているケースがほとんどですが、フラットなPCの筐体は人間の背中のカーブに沿わないと判断、外側にPCポケットを配置しました。
ベロクロストッパー
PC収納ポケットにはPCが飛び出さないように、ストッパーもついています。
背中に当たる部分にはクッションパッドを採用
PCポケットが外側にあることと、このクッションパッドのおかげで、多少重くなった荷物の場合でも、他のビジネスリュックよりも、バランス良く背負う事ができました。
登山用リュックの多くが、背中部分にパッドを採用しています。
メリット&デメリット
容量が大きく背負いやすいビジネスリュックは、用途しだいでメリットがデメリットにもなりうる宿命を背負っています。
こまめに出し入れするユーザーにはデメリット
ポケットが少ない事は、細かいツールを持ち歩いて、出し入れする機会が多いユーザには正直メリットは少ないビジネスリュックと言わざる得ない部分があります。
電車の中で膝上に置いた場合、直接アクセスできるポケットは3つだけ。
- 背中側のA4サイズスペース
- コアポケット(2気室目を用意した場合)
- ファスナー付き外ポケット
上部のファスナーポケットは、マグネットで止められるフラップがあるのでアクセスには不向き。
デメリットはメリットにかわる
デメリットをいくつが上げましたが、実はコレってメリットでもあります。
- ポケットは少ないのは、何かをどこへ入れたか出すときに、迷わないという点。
- コアポケットとファスナー付き外ポケットの容量が驚くほど大きい点。
- 上部ファスナーポケットは盗難予防にもなるフラップ付きな点。
メリットとデメリットは背中合わせという事です。
使いこなしはアイデア次第で決まる
登山リュックの場合、上級者向けになるほどポケットの数は少なく傾向にあります。
ボク自身、山へ登る時には、外部ポケットの少ないリュックを愛用しています。
ポケットが増えると素材の重量も増えてしまうので、軽さを求める時はポケットは少ないほうがいい訳です。
1気室しかないリュックだからと言って、中の食料も着替えもごちゃごちゃに突っ込んでいる訳ではありません。
ちゃんとカテゴリー毎に分けてまとめています。
これを「かわるビジネスリュック」に応用すると、整理整頓ができた、大容量ビジネスリュックの誕生です。
登山にかぎらず、旅行でも衣類や洗面具など、それぞれまとめておくように、中にいれるツールもカテゴリー毎にまとめてしまえば、鞄の中もスッキリします。
モジュールシステムですっきり解決・ビジネスモデル
- ノート
- ペンケース
- 本
- カメラ
- 水筒
- &more
ガジェットなどの細かいツールはバッグインバッグ(ツールケース)にひとまとめ=ガジェットモジュール
ガジェットモジュール
- ACアダプター
- ケーブル
- ポケットwifi
- ツールポーチ(詳細は下に)
ツールポーチ
- 各種ケーブル
- モバイルバッテリー
- USBメモリー
- SDカード
- 他
モジュールシステムですっきり解決・カメラモデル
これだけの容量があるので、ミラーレスカメラのフルサイズも収納できます。
カメラ用パーツやツールもモジュール化
撮影取材旅行の時にはこれでばっちり活躍してくれそうです。
ただ、リュックの底部分のクッションは一眼レフカメラを裸で入れる事はちょっと(いや、かなり)コワイので、専用のカメラケースをはじめ、三脚も専用ケースにいれて持ち運ぶことをオススメします。
一泊の場合なら、着替えなどをまとめて、底にあたる部分にいれておけば安心です。
モジュールシステム
常に必要なツールをひとつにまとめておく「モジュールシステム」で、「かわるビジネスリュック」のような大きな容量のスペースにまるでパズルを組み合わせていくような感覚で、バランスよく詰めて行く事が可能になります。
オススメはデルフォニクス
布製で強度もあって、汚れても家庭で洗濯が可能です。
また、色やサイズも豊富なので、入れる中身に応じて替えることもできます。
ボクは主にSサイズを使っていますが、Lサイズも2つ持っています。
まとめ
「かわるビジネスリュック」は確かに大きいビジネスバッグだが、余計なデコレーションをそぎ落としたシルエットは、大きさよりもどんな場所でもなじむ外見を伴っている、さらに中に入れる荷物が少なくとも、立てて自立する点も大きなメリットと言えます。
この潔さは、電源・外部入出力端子がUSB-Cがたったひとつしかない「新しいMacBook」のようなレボリューションすら感じさせます。日常使いの外での、1泊程度の出張なら必要な着替えなども入れる事ができるし、ボクのようなフリーランスで仕事をする人間でも、仕事に応じて必要なツールまとめて「ひとつ」にして持ち運びできるビジネスリュックはとても便利なツールボックスのような存在です。
手提げ型・肩掛け型のように、常に片手を鞄に支配されるビジネスバッグから、両手が解放される「かわるビジネスリュック」は、常にふたつの手で自由にしてくれて、本を読んだり、メモをとったり、ポ〇モンGOをやったり・・・とか?あは、たしかに便利だ(笑)
山においては、両方の手が自由であることが安全のためでもあり、より行動しやすくするための必要条件です。
ボクからみる「かわるビジネスリュック」は、都会で働くビジネスマンに使える、とてもアウトドアなビジネスバックだと感じたしだいです。こんどは山へ連れていってみようか?
かわるビジネスリュックデータ
■ 外側
PC用ポケット 高さ 41.5cm × 横幅 28cm
貴重品ポケット 高さ 13cm × 横幅 28cm
本体表面:ポリエステル100%(撥水加工)
内面:ポリエステル100%
PC ポケット内部:ポリエステル100%
サイド持ち手:牛革
■ 重量 980g ■ 製造 ベトナム
かわるビジネスリュック
SUPPER CALASSIC 公式サイト
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