大人の湯治 酸ヶ湯温泉編
湯治という言葉を聞いて、ぱっとイメージできる人は、どのくらいいるのかな?
僕の数多い旅仲間でも、実際に「湯治」に行った事がある、という人はいません。
じゃあ「湯治」に行ってこよう!と向かった先は、青森県・酸ヶ湯温泉。
青森駅から、JRバスで約75分山奥に入った場所にあり、東宝映画「八甲田山」でも有名になった、歴史ある温泉です。
老舗の温泉旅館なので、ちゃんと食事提供もあるのですが、今回のテーマ「湯治」なので、4泊5日の全て自炊で賄(まかな)う事にしました。
湯治客向けの部屋がちゃんとあって、その建物の一角には炊事場が備わっています。
古い旅館(湯治場)ですが、ガスコンロ・電子レンジ・やかん・まな板・スポンジ・食器洗い洗剤は常設されています。
包丁・鍋・フライパンはフロントでお願いすれば貸してくれます(無料)
長期逗留客のために、洗濯機・乾燥機もあります(それぞれ各1時間¥100ー)
部屋には、冷蔵庫も設置されているので、あとは材料と自炊の覚悟があれば準備OKです!
ちなみにトイレも水洗洋式、電灯も人体センサーで夜にいっても自動で明かりがつきます。
次は温泉にいってみましょう。
酸ヶ湯温泉の看板とも言える、ヒバ千人風呂は総ヒバで造られた浴室、中に柱がなく、まさに千人が入ることのできる湯をイメージされてくれます。
脱衣所は左側が男性で右側が女性です。
湯船この中に、「熱湯(ねつのゆ)」「四分六分(しぶろくぶ)」「冷湯(れいゆ)」「湯瀧(ゆたき)」の湯があります。
順番は、「冷湯」でかがり湯をしてから、「四分六分」に入ります。好みに応じて「湯瀧」の打たせ湯で打たれるも良し、「熱湯」でしっかり温もるも良しですが・・・
実は、湯温は「四分六分」の方が熱く感じます、逆に「熱湯」の方が、ぬるく感じるのに、呼び名は逆なんですよね。
この「四分六分」はお湯から上がったあと、温泉効果で身体が温まっている時間が「熱湯」に比べて4分(時間の単位・ミニッツではないです)から6分ほどだそうです。試しに、「四分六分」に10分入って出た場合と「熱湯」に10分入って出た後では、「熱湯」に入ってから出た方が、長時間ポカポカしていました。
自分の症状に合わせて、選ぶのですが、わからなければ、宿の中に温泉相談所もあるので、宿の方に聞いてみましょう。
もうひとつ、酸ヶ湯温泉といえば「混浴」で有名ですが・・・そのとおりです。
脱衣場はそれぞれ別ですが、中ではしっかり繋がっています。
ただ、湯船の左右を分けて、男性エリアと女性エリアを指定されています。
また、朝8:00~9:00と夜8:00~9:00はすべて女性専用となるので、お泊まりでどうしても殿方とご一緒したくない方はこの時間をご利用ください。
宿の案内
玄関を入ると左手にフロントがあります。まずはココで受け付け。日帰り入浴の方は玄関に券売機があるので、そちらで券を購入します。
ヒバ千人風呂¥600−と玉ノ湯とのセットで¥1000−です。
客室は6畳で二人までOK、他にも4人部屋もあります。
外は氷点下ですので、この季節は暖房は欠かせません。(ガスストーブ)
玉ノ湯
こちらが、身体が洗える湯船。中には石けん・シャンプーにシャワー設備もございます。
ご褒美の部屋
マッサージルームです。湯上がりにほぐしてもらうと、うーーーー気持ちいい!
温泉の効能
神経痛、リウマチ、冷え性の方、神経炎、胃腸病、婦人病一般、痛風、創傷、火傷、ジンマシン、糖尿病、皮膚病、貧血病、常習便秘、痔、小児マヒ、ゼンソク、夜尿症、打撲、骨折の予後
夜尿症(寝小便)が疾患にあたると知りませんでした。
僕は比較的汗をかかない体質だったのですが、昨年初めてココを訪れから、すっかり体質改善?して人並みに汗をかける体質になりました。(当社比)
身体の代謝が良くなった事に加えて、メディア露出が増えたのもこの後だったので、開運の御利益があるのかも?(笑)
資料
料金 湯治1泊 ¥4000−+消費税+入湯税 ¥150−
送迎バス 青森駅(駅前商業施設アウガの駐車場)10:15と14:00の2本、宿からは8:50。
どちらも、宿泊者には無料で利用できます(要予約)
また、連泊で青森市内へ買い出しに出かける際もこのバスを利用することができます。
入浴の注意 とにかく硫黄の臭いが強いのです、昨年作務衣で過ごしたのですが、半年間硫黄の臭いが抜けませんでした(笑)着替えにはちょっとした注意が必要です。
ヒバ千人風呂では身体を洗う事はできませんが、玉ノ湯にはシャワーとシャンプー・石けんの備え付けがあります。
湯治の間は、原則身体や洗顔を控えるのだそうで、ただ髪はそうはいかないので、2日に1回程度洗いました。
通信環境 ソフトバンクは3Gがギリギリ、docomoとauは不明。フロント周辺はフリーWi-Fiが利用可能。
おまけ
僕が混浴温泉から帰って来ると必ず聞かれる事が「どうだった?」(なにがどうなのだろう?)
つまり、若い女性と遭遇したか?という事らしい・・・、めんどうなので、いつもこう答える事にしている。
「うん、いたよ!*大島優子ちゃんそっくりの・・・5歳くらいの女の子」
*ごめんなさい、僕は大島優子ちゃんを知らないけれど、最近話題のカワイイ女の子名前ここに振り替えて使います(笑)
青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
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