*

さらにスリムなったゼブラのサラサクリップ3Cボールペン[文具]

公開日: : 最終更新日:2024/02/15 大人文具

さらにスリムなったゼブラのサラサクリップ3Cボールペン


 西暦2000年に登場した、ゼブラ株式会社の「サラサ」はジェルインク特有の発色の良さと、油性ボールペンにはないサラッとした書き心地が特徴のボールペンとして、発売と同時に大ヒット。
当初、10色のバリエーションから、カラーも増え、乾きが早い「サラサDRY」やより黒い「サラサR」などが加わり、様々なユーザーのニーズに応えるラインナップを誇ります。

サラサボールペン3色タイプ

旧サラサクリップ3


 書き心地のいい「サラサ」の定番カラー「黒」「赤」「青」の色が1本になった「サラサクリップ3」に、新しくよりスマート(細く)になった「サラサクリップ3C」が2024年2月13日に発売されました。
自宅ではシングルノックの単色筆記具が大好きな私ですが、取材や旅行にはより荷物を少なくするためにマルチ(多色)タイプの筆記具が欠かせません。

特に「サラサ」は素早い筆記速度においてもインクフローがしっかりと追いついてくれるジェルインク特有の滑らかな書き心地で、これまでも「サラサクリップ3」はマスト筆記具でした。
そんな「サラサクリップ3」がよりスマートになった「サラサクリップ3C」が発売されると聞いて見逃すわけには行きません。

サラサクリップ3C


 「サラサクリップ3」と「サラサクリップ3C」の大きな違いは、軸本体が細くなり、あわせて重量がさらに軽くなりました。
このを可能にしたのは、新しく採用された新機構「サイドスプリング」です。

サイドスプリング機構


 初めて耳にする名称ですが、従来の多色ボールペンの構造は、芯(中芯)にスプリングが巻き付けてある、または、スプリングの中に芯が入っているように見えるあの仕組みです。

透明ボディだと仕組みを少し見る事ができます。


従来の構造で、ボディを細くしようとすると芯同士を中央に寄せる必要がありますが、寄せすぎると隣接するスプリング同士が絡まってしまうために軸のなかにある程度のスペース(空間)を設けなければならず、一口にスリム化といっても、クリアしなければならない問題があった訳です。
今回のスリム化の実現には、芯をスプリングで巻く(スプリングの中に芯を納める)のでなく、芯の隣にスプリングを配置するというアイデアの「サイドスプリング機構」を開発して、軸径で約8%のスリム化と約7%の軽量化に成功しました。

サラサクリップ3とサラサクリップ3C比較


 新旧2つの「サラサクリップ3」を比較してみると、確かに新型「サラサクリップ3C」の方が、スリムかつスタイリッシュに目に映ります。
細かい点を見ていくと、軽量化されていますが、全長は数mm「サラサクリップ3C」の方が長くなっていています。
大きな違いは、「黒」インクを使う際は、クリップ部分をスライドさせる仕様になっていて、スリム化した影響を1番にうけている点です。
また、「旧サラサクリップ3」よりも、クリップ部分は小さくなっていて、ワイシャツやジャケットのポケットに挿して携帯する場合のホールド感は旧タイプに軍配があがります。
ペンケースにいれて持ち歩くには、影響はありません。

ストレートな中芯


 中芯の間隔を見てみると、旧モデルにくらべて新型「サラサクリップ3C」の方が、より密な状態になっています。なので、ノックした際にペン先にほぼまっすぐに芯が出てくるような仕様になっていて、旧もでるよりも筆記時の安定感がよくなったように感じます。
メーカーのローンチでは、その点には触れられていたので、ボクの錯覚かもしれませんが、同タイミングで購入した知人も同じ感想をいただいていました。
気になる方はぜひ店頭で試してみてください。

互換性のあるリフィル


 今回のスリム化にあたり、中の替え芯(リフィル)を細くしたのではと思っていましたが、「サラサクリップ3」と同じ「JK-0.5(0.4)芯」が「サラサクリップ3C」でも使えます。
もしも、旧モデルを使っていて予備のリフィルを持っていたとして、新しいモデルを追加購入しても無駄になることはありません。
今回の「サラサクリップ3C」の発売の中で、1番評価したいのはこの互換性ですね。

文具愛好家の考察

 ジェルインクで書きやすいサラサクリップは、三菱鉛筆株式会社のジェットストリーム(油性インク)と並んで、人気を集めている筆記具です。
今回の3色マルチタイプボールペンのスリム化は、システム手帳のペンホルダーなど手帳と一体化して持ち歩きたいユーザーには、その可能性がさらに広がる結果になりました。
もちろん単体筆記具として持ち歩いてもいいのですが、手帳と筆記具をひとまとめにして持ち歩くのは「速記性」においても有利な場面が多くなります。
攻めのゼブラ株式会社らしい「サラサクリップ3C」は細身筆記具が大好きというユーザには、ぜひ一度試して欲しい1本です。


関連記事

PelikanM805ブラックストライプ 1本は欲しいスーベレーンの魅力とインク[文具]

PelikanM805ブラックストライプ ペリカンの代表的万年筆スーベレーン 万年筆を使

記事を読む

伊東屋×LAMYがコラボした新しい大人のLAMYサファリ[文具]

銀座伊東屋とドイツの名門LAMYがコラボ!大人のLAMYサファリが店舗限定で発売 銀座伊東屋と

記事を読む

進撃のジブン手帳~2000年後の君へ~笔记本

ジブン手帳 ジブン手帳2015[/caption] 手帳ブーム!? 書店や文具店、ハンズやLOFT

記事を読む

TSUNAGARU NOTE 〜ツナガルノート〜再生ノートは万能ノート![文具]

TSUNAGARU NOTEBOOKERS たぶん、かなりの文具通のひとでもご存じないノートブック

記事を読む

MacBookに相性がぴったりなキャリンケースがデザインフィルのTNキャンバスポーチ[文具]

MacBookに相性がぴったりなキャリンケースがデザインフィルのTNキャンバスポーチ 愛用

記事を読む

飾り原稿用紙でイキを楽しむ原稿用紙の使い方[文具]

あたぼう(株)「飾り原稿用紙」 原稿用紙エッセイ 「原稿用紙」という言葉にふれるのは

記事を読む

万年筆の日〜万年筆の選び方2015〜[文具]

9月23日は万年筆の日 この日のいわれは昨年の9月23日記事を書きました。 おさらい〜西暦1

記事を読む

ドイツのハンドメイドインク・ヤンセンの魅力[文具]

Jansen(ヤンセン)はドイツの万年筆インクのブランド ハンドメイドインクという、日本では考

記事を読む

旅行のお供に必帯!クリアフォルダーを連れていって![旅文具]

旅のお供に心強い味方、リーズナブルだけど最強の旅文具  ボクは、旅行・取材・出張と外へ出かける

記事を読む

Plotter3穴レザーバインダーとRHODIAのレフィルの組み合わせ[文具]

Plotter3穴レザーバインダーとRHODIAオーガナイザーレフィルの活用術  2019

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ナガサワ文具センターからKAKUNO×NAGASAWA Original Designが発売!「編集後記」

ナガサワ文具センターから神戸をデザインしたKAKUNO×NAGASAW

旅のお供にゼブラのボールペンライトライトα[旅文具]

夜行高速バスのお供にゼブラのLightwriteα 夜行高速バスの

シャープ替芯ケースのトレンド考察[文具]

シャープ替芯ケースについての考察  ボクが子どもの頃のシャープ替

三菱鉛筆シャープ替芯詰替に100本入った「uni替芯S」モデルが登場[文具]

三菱鉛筆シャープ替芯詰替用に100本モデル登場 それ先に出してよ

開くとトレーになる?ポーチ・デザインフィルのペントレーポーチ[広告]

デザインフィルのペントレーポーチ  MIDORIのブランドでも知

→もっと見る

PAGE TOP ↑