2023年に活躍してくれた優秀文具[文具]
2023年に活躍してくれた優秀文具
2023年、今年もたくさんの新しい文具が発売されましたが、今回は2023年に発売された文具だけではなく、今年もっとも活躍してくれた文具をとりまとめみました。
もちろん、今年発売されたモデルもありますが、本当の良さは長く付き合っていける文具をテーマにセレクトしてみました。
ぺんてるマルチ8
ぺんてる株式会社から発売されている「マルチ8」は1980年代に発売されて以来、いまもなお人気を集めている定番文具のひとつです。
見てもらってわかるとおり、1本に8本分の替え芯が本体に内蔵されていて、これ1本あれば、8本分の色えんぴつを持ち歩いているのと同じになります。
じつは購入してから数年のあいだ放置状態にあった「マルチ8ですが、原稿のチェックを行う際に複数色の筆記具があると便利だとわかり、細いボールペンよりも視認性の高い色えんぴつの方がさらに利便性が高いと、今年は大活躍をしてくれました。
本体には8色ですが、別売の替え芯には10色以上のバリエーションがあるので、使用頻度の低い色をお気に入りの替え芯と替えてみるのもまた楽しい「マルチ8」です。
三菱鉛筆株式会社 シャープ替え芯「uni(ユニ)」詰め替え用
シャープペンシルの替え芯って、各メーカーから様々な種類が発売されていますが、形状こそ異なりながら、ベースはプラスティックケースに収められた状態で店頭に並んでいます。
そんな、これまでの当たり前を覆す製品が、2023年2月に発売された三菱鉛筆株式会社「シャープ芯uni〔ユニ)詰め替え用」です。
パッケージは再生紙をつかった段ボール製のケースを採用して、一見するとコンビニエンスストアなどに並んでいるPOSAカードのようで、既存のシャープペンシルの替え芯のそれとは、趣が大きく異なります。
ケースの下には①から④番の番号が振られて、この部分を剥がすと替え芯が中から出てくる構造になっています。
「シャープ替え芯「uni(ユニ)」詰め替え用」はこのまま使うといよりも、いままで使っていた芯ケースに移し替えるというコンセプトだと思われます。
三菱鉛筆株式会社 メタル芯ケース
「メタル芯ケース」はメタルボディーの輝きを放つカッコイイ芯ケースです、これまでの替え芯がプラスティック製だったことを思うと、こちらも新しい境地のプロダクトといえます。
上記の「シャープ替え芯「uni(ユニ)」詰め替え用」が詰め替えて使うをコンセプトにしたプロダクトにマッチした芯ケースになります。
2023年12月にはメラルブルーの「ムーンライトネイビー」モデルも登場して、さらなるバリエーションの登場に期待がふくれます。
StilformAEON
2022年「Bun2大賞」を受賞したサンスター文具のメタシル人気は2023年になっても衰えず、全長を短くした「メタシルポケット」が新しく登場しました。
そんな金属ペン先をつかった筆記具が、100円均一ショップやアマゾンではあきらかにLAMYSafariをパ〇ったようなモデルまで登場した2023年です。
ボクが愛用している金属ペン先の筆記具はドイツのデザインブランドStilform(すてぃるふぉーむ)から発売された「StilformAEON」
「メタシル」となどのモデルと比較して大きく異なるのは、ずっしりとした質感とドイツらしい無駄のないデザイン、このカッコよさが大きな魅力です。
でも、お値段は決してカワイイとはいえず、ちょっと二の足を踏むかも?
ただし、デザイン関係のお仕事をしている人にはウケがよく、自らのセンスをアピールするのにはひと役買ってくれることは間違いないです。
Stilform公式サイト
伊東屋モデル LAMY Safari Copper01
ドイツの名門、LAMYが銀座伊東屋とコラボした「 LAMY Safari Copper01」
銅をイメージしたカラーは、これまでのLAMYSafariの定番色にはなく、新鮮さと質感はSafari特有のチープ感を超えた仕上がりのモデルです。
購入したのは2022年秋でしたが、以来毎日の筆記に活躍してくれています。
あまりにも過酷な?使用頻度から先日ペン先が外れてしまい、どうしようかと思ったところ、ナガサワ文具センター梅田茶屋町店で開催された万年筆サミットの会場でペンドクターの仲谷佳登さんに調整していただき、事なきを得ました。
そして、ふたたびブラック企業並みの労働環境にさらされている「 LAMY Safari Copper01」です。
銀座伊東屋公式サイト
ナガサワ文具センターKobeINK物語「旧居留地カフェブラウン」
ナガサワ文具センターのオリジナル万年筆インクKobeINK物語の特別色「旧居留地カフェブラウン」は、神戸旧居留地にある喫茶店とのコラボから生まれた万年筆インクです。
取材や原稿を書くために購入する機会が多い文房具、万年筆インクもそのひとつで、おそらく部屋には50本以上の万年筆インクが転がっています。
これを打開するために、1本のインクを重点的に使ってみようという気になって、上記の「 LAMY Safari Copper01」の色に似合うこの「旧居留地カフェブラウン」を組み合わせています。
2023年初夏から使いはじめて約半年、ようやくインクボトルの半分くらいまで消費ができたかな?道のりはまだまだ長そうです。
ナガサワ文具センター公式サイト
無印良品計画 A5方眼ノート
毎日の業務日誌として、1日も欠かすことなく続けている「無印良品A5方眼ノート」
2023年1冊84円から100円(税込)に価格改定がありましたが、それでも1ヶ月100円で日誌をつける事ができるのは、フリーランスライターとしては心強い限りです。
2024年1月で119冊目になりますが、万年筆での筆記にも耐え、コストパフォーマンスにも優れた「無印良品A5方眼ノート」は庶民の味方です。
ラダイト デニムペンケース
ラダイトから岡山デニムの生地を活かしたデニムペンケース
2つのファスナーポケットと筆記具が5本収納可能なペンポケットを有する、味わい豊かなペンケースは、消しゴムや定規、替え芯などのツール、傷つけたくない大切な(購入な)筆記具をそれぞれ分けて収納することを可能にしています。
内側のペンポケットには3本程度を入れと収まりがいいですし、中央のスリムなポケットにはApplepencilがジャストサイスです。
ラダイト公式サイト
吉川紙商事株式会社 NEUEGRAY
紙を扱って100年以上の歴史を持つ吉川紙商事株式会社から目に優しいグレー地の用紙「NEUEGRAY」が発売されています。
デスクの照明もLEDになり、明るくなったことは喜ばしい事ですが、白い紙の場合反射光が目の負担になっている事があるかもしれません。
「NEUEGRAY」は光の反射率が少ないグレーを採用して、書き手に寄りそう新しいコンセプトの用紙です。
吉川紙商事NEUEGRAY 公式サイト
文具愛好家の考察
2023年もいろんな新しい文房具が登場しました、またコロナ禍あけて五類に移行したことで、2023年の後半は、日本各地で文具関連のイベントが再開されて、どの会場も待ちわびた文具ファンが集まりました。
新しい文房具の登場は、「シャープ替え芯「uni(ユニ)」詰め替え用」のように時代を反映させてプロダクトから、金属鉛筆といった過去にもあった製品をリボーンさせたもの、「NEUEGRAY」のように、デスク環境を考慮して使い手に配慮した製品まで、文具の多様化がさらに加速した1年であったようにも思えます。
2024年にはどんな製品が登場するのか、新しいカテゴリは生まれるのか?そんな期待をこめて来るべき新しい年を迎えたいと思います。
この1年お付き合いいただきありがとうございました。
出雲義和
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