ノートと一体化できるノック式ボールペンPitanが登場[文具]
ノートとペンを一体化!ゼブラのPitan
筆記具の大手メーカーゼブラ株式会社(本社東京都新宿区)から、手元にあるノートと組み合わせることで、まるで一体化したようにペンを同時に持ち運べる筆記具Pitan(ぴたん)が2023年8月に発売されました。
関西では、一般のユーザーも入場することができる文具イベント「文紙メッセ」(2023年8月8日と9日にマイドーム大阪で開催)の会場でひと足早く実物が出品されていて、店頭発売を楽しむにしていた文具ファンも多かったはずです。
Pitanの特徴
Pitanのネーミングから、なにかがくっつくというイメージが湧いてきますが、ボールペンとノートホルダー(トレイユニット)がマグネットで一体化して、ノートホルダーはノートの裏表紙に挟み込む仕組みになっています。
これで、ペンホルダーがないノートにペンを一体化して持ち歩くことができます。
Pitanのメリットとデメリット
メリット
Pitanを使えば、これまで別々持ち歩いていたノートとペンをひとまとめにして持ち歩くことができます。
また、インクには耐水性のある水性顔料インクを採用し、なめらかでくっきりした筆記が楽しめまるのも、最近の筆記具ファンのニーズに合う仕様です。
ペンユニットには、クリップがないため、さらにスッキリした印象に加えて、握りやすさと適度な重さがちょうどいいバランスによう感じます。
写真で見た時にはもう少し軽い印象を受けたのですが、いい意味で質感のある筆記具に仕上がっています。
デメリット
デメリットは、ノートの裏表紙の厚みによって挟み込めないノートもあるということ、ボク自身が期待すたモレスキンノートブックやロイヒトトゥルムのハードカバーモデルでは、ほぼ無理、ソフトカバーでもモレスキンノートブックに場合は、裏表紙にポケットがあり、これが厚みを増す原因となり、もし挟み込むとなると覚悟(笑)がいります。
Pitanの取り扱い説明書によると、0.3mm〜1.0mm厚の紙に対応となっていている点に注意が必要です。(といって、マイクロメーターでもないと測定できないし、ノートの仕様に裏表紙の厚みについて表記がないので、実際に試してみるしかないのが現状です)
対応可能なノートを試して見る
では実際にどんなノートにPitanが使えるのか、手元にあるノートでさっそく実験してみた結果が次のとおりです。
〇無印良品計画A5ノート
これは問題なくフィットします、裏表紙の厚みにもノートホルダーが無理なく挟み込めるのでオーソドックスに使うのならこの組み合わせかもしれません。
なので、コクヨのキャンパスノートなどもOkとなります。
〇測量野帳
裏表紙がやや厚いノートということで、挟み込むには少し力がいりましたが、この組み合わせも使えそうです。
補語シートの活用
Pitanパッケージには、ノートの裏表紙に挟み込む際に紙を傷つけないようにするための「補助シート」が付属しています。
使い方は、折り目に沿って2つに折ってノートホルダーとノートの裏表紙の間に取り付けます。
これで、ノートホルダーとノート一体感も増してより安心安全に安定するといった感じです。
また、補助シートは糊つけで固定するのではなく、ノートを使い終えればまた別のノートに再利用が可能です。
個人的にオススメしたいPitanとノートの組み合わせ
〇ツイストリング単語帳
リヒトラブのツイストリングノートは中身を入れ替えることができるリングノートで、ちょっとしたメモにはこの「単語帳」モデルを愛用しています、基本A5サイズ、B6サイズとバリエーションが豊富なツイストリングノートの裏表紙にもしっかりハサミ込めるうえに、中身が入れ替えができるので、一度取り付けた補助シートを使える必要がなくなるのもメリットありですね。
ノートとペンを一体化して持ち歩くというコンセプトから見ると、綴じノートよりも360°回転してコンパクトな筆記ができるリングノートとの相性がいいように感じます。
〇ロルバーンノート
デルフォニックスから発売されている人気のロルバーンノートにも挟み込みが可能でした。
ロルバーンの裏表紙は少々厚みがあるので、取付の際には気遣いと力を擁しましたが、ロルバーンを日常的に愛用する人には、可能性のあるノートとしては外せません。
また、ロルバーンにも中身(リフィル)の差替が可能な「ロルバーンフレキシブル」というモデルもあるので、そちらのオススメできます。
〇システム手帳
中身の入れ替えが可能なノートといえば、システム手帳を思い浮かべますが、革製のノートのために、ノートホルダーの取付は、トムクルーズをもってしてインポッシブル(不可能)です。
しかし、発想の転換で中のリフィルそのものにノートホルダーを取り付ければバイブルサイズをはじめ各サイズのシステム手帳に対応することができそうです。
ポイントは、Pitanの推奨する0.3mm〜1.0mmという厚紙のリフィルを用紙する、あるいは自作することです。
Other
右利きの筆者は、右側にペンホルダーがあると筆記の際に手にあるのが苦手で、システム手帳でもペンホルダーは左側(ほぼページの1番はじめ)に取り付けています。
Pintaにおいても、ページの左側(一般的なノートでは表紙)につけることも可能ですが、見栄えがよくないと感じるユーザーがいるかもしれません。
そんな時は思い切ってノートの上部分に取り付けてみてはいかがでしょう?
実際につけて持ち運んでもみましたが、特に不便は感じませんでした。
これも見た目によくないと感じるひとがいるかもしれませんが、気にならない方は一度お試しあれ!
文具愛好家の考察
結論からいうと、とてもよくできた完成度の高い筆記具です。
なによりペンホルダーのないノートにペンを一体化するという発想も、既存のユーザーのお悩み解決に貢献したプロダクトです。
ただし、一部裏表紙の厚いノート(手帳)には使えない(無理すれば取付られない訳ではない)のは、次の課題といえるかもしれません。
ともあれ、メモをしながら途中で胸ポケットに仕舞うのでなく、ノートにペンをプールできる筆記具というのは、便利なものです。
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Comment
モレスキンでも、裏表紙の一枚内側の厚紙なら挟めますよ〜めちゃいい感じです★
ななかのさん、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、内側の紙に挟めば十分可能ですね。
貴重な、ご意見と情報ありがとうございました。