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ちょっとありえない?天狼院書店の5つの魅力

公開日: : 最終更新日:2014/08/06 書店, 書籍(本・雑誌)

天狼院書店

2013年9月、東京池袋・雑司ヶ谷にオープンした書店「天狼院」

なんともいかめしい屋号の本屋さん?
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出版業界の流行では、ジュンク堂丸善・紀伊国屋・ブックファーストを見るように、大型・複合・ターミナル型・郊外型がトレンドみたいに出店されていますが、こちらのお店は夏目漱石の「こころ」の舞台にもなった、鬼子母神にも近い東京池袋の雑司ヶ谷の閑静な住宅地の2階という立地、しかも15坪!(コンビニより狭い)

出版業界に25年いたボクからみると、まず15坪では大手取次(問屋)が取引したがりません。

なんで?この本屋さんがすごく元気がいいの?
そんな魅力をボクなりに探してみました。

  1. ベストセラー・少年ジャンプが置いていない!
  2. 座って読む?なんてもう古い!
  3. とにかく本好きな客しかこない!
  4. 店主が面白いのでわからない事は聞きましょう!
  5. 業界常識を覆す本の売り方!

 

1.ベストセラー・少年ジャンプが置いていない!

まず、近所にある15坪の本屋さんをイメージしてほしい。

(坪って業界用語に近いので、1坪を畳2畳って思ってください、コンビニの平均は100㎡で約20坪)

まず、入り口に週刊誌(週刊ポストや現代・週刊女性・anan・ジャンプのような漫画誌)、入ると月刊誌(文芸・情報・女性)文庫・コミック・文芸書・児童書なんかが、ほぼどこの書店も同じように置かれています。

文芸書なんかは、間違いなく村上春樹さんや東野圭吾さんやTVや映画・アニメ化作品で一番の売り場は埋め尽くされています。

(この陳列はボクが、書店営業をしていたときに提案した販売手法でもあるんだけどw)

ところが、この本屋さんには「この当たり前」がない!

売り場には、カルチャーやビジネス書などのやや知的分野の本が入り口を入ってすぐのメイン陳列台に置かれています。

当然、週刊少年ジャンプも週刊プレイボーイも少年エースもありません。

さらに、コミックも文庫もそのカテゴリーの棚もありません。探すと「進撃の巨人」がひっそりあるコーナーにありますが。
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2.座って読む?なんてもう古い?

ジュンク堂が生んだ近代書店の読書椅子、こちらはさらに上をいく「堕落庵」と称するソファスペース?

¥300−+ワンドリンクで12:30〜14:30まで利用する事ができます、冬にはこたつがおいてあったとか!?

 

3.とにかく本好きな客しかこない

こんな店なので、やはり来店する人は「真の本好き」ばかり、それを逆手にとってか?お客さんが自分で売り場の棚を作れるコーナーあったりと、書店オーナー気分も味わえます。
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4.店主が面白いのでわからない事は聞きましょう!

ボクなんかは、とにかくいろんな本を読みたい口なので、こんな店をつくる店主(三浦さん)がどんな本が面白いと思っているのか?気になります。

売り場の商品は基本、この三浦さんのチョイスによるものですが(たぶん)、全部を読むわけにいかないので、今回も「今オススメ」の本を何冊か紹介していただきました。

前回来たときに「プロフェッショナルミリオネア」プレジデント社・江上治著をススメられて読んだら、目からウロコ!自分の視線を根底から覆された本に出会えた瞬間でした。

今回も店主三浦さんから数冊紹介いただいので、ここれから読むの楽しみでなりません。

 

5.業界常識を覆す本の売り方!

今元気のある書店へ行くと、手書きPOPに「タイトル」「書名」「著者」「出版社」「売り文句」が巧み織り込まれて、読者に面白さをアピールしています。

読者へのアピールとしてはとてもいい方法です。

ところが、三浦さんが仕掛けた、出版業界の常識をくつがえす販売戦略は「秘本」販売!?

「タイトル」「書名」「著者」「出版社」もいっさい公開なし!さらに返本お断り(笑)

つまり店頭POPでアピールするすべてを否定した販売方法を用いた画期的?反抗的?販売施策です。

カバー付き、しかもビニ本w

カバー付き、しかもビニ本w


第一回秘本本は200冊以上を販売、先日からはじまった第二回も40冊強を売る勢いです。

こんな楽しい本屋さんがここにしかないのは、残念でしかたないですが、関西出店を心から待つ事にしましょう。

まとめ

本屋さんで本が売れないと、出版業界では朝の挨拶のようにかわされてすでに何年?

やれ大型書店が悪いだの、コンビニがどうのこのう、電子書籍だ!図書館だ!と、どれも一理ありそうな理由ですが、どうも外へ理由をもとめる意見ばかり、でもまだまだ売り方次第では、小が大に負けない方法はある気がしました。

第1回の秘本本はタイトルがオープンになったので、ここで紹介します。

「蔦谷」学研・谷津矢車著 蔦谷といってもTSUTAYAじゃありません。

主人公の蔦谷重三郎は江戸時代の書店(出版社も兼ねていた頃)、喜多川歌麿や東洲斎写楽などを世に輩出した人物。

つぶれた日本橋の書店を舞台に、新しい本屋の時代を開いた物語で、今の出版業界・書店業界にも一石を投じる本として、店主三浦さんの気持ちとが重なった本という気がします。
web全盛、情報も商品もクリック一つで手にできる時代ですが、リアル書店の力強さをぜひその目でご覧いただきたい!本屋さんとはかくも面白い場所なんです。

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「蔦谷」学研はぜひ天狼院書店でお求めいただきたいと思いますが、遠方の方のために

 
天狼院書店のサイトはコチラ

地図はコチラ
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