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万年筆ラミーサファリの漢字ニブを買ってみた[文具]

公開日: : 万年筆

LAMYsafariの漢字ニブの魅力、そして期待と展望

ドイツの大手筆記具メーカーLAMY(ラミー)は、バウハウスの流れを汲むすぐれたデザインで世界中に筆記具ファンを魅了するブランドです。
高級筆記具らしいLAMY200をはじめ、比較的低価格で扱いがしやすいLAMYsafariというモデルは、日本でも万年筆初心者がはじめての1本に選ばれる、フレンドリーな万年筆もラインナップに並びます。

LAMYsafariにはじめての漢字ニブ?

このLAMYsafariに2022年春、漢字筆記に特化したペン先「漢字ニブ」を搭載したモデル「LAMYsafariホワイトレッドクリップ万年筆漢字ニブ」(長いので以下LAMYsafari漢字ニブ)が先行発売されて時、瞬殺というレベルで完売してしましたが、2022年8月に、ふたたび店頭に並ぶ日がきました。
ひょっとすると、この記事を目にしたタイミングではすでに完売してしまっている可能性も十分にありますが、私自身の備忘録として、また数年後定番化されていることも期待しつつ、ここに記しておきます。

LAMYsafariホワイトレッドクリップ

かつての限定版、違いがわからないほどです


 「LAMYsafari」のホワイトモデルは、これまでにも限定モデルとして何度か(微妙に細部を変えながら)発売されてきました。
白と赤の組み合わせは日本国旗を思わせる、ジャパンテイストなカラーリングで、限定発売された当時も人気のモデルでした。

そんな、人気カラーに加えて、世界でもはじめての漢字筆記に特化した、ペン先を搭載したLAMYsafariは、日本人にとって万年筆のハードルを低くしてくれそうな特徴を持った1本です。

漢字筆記に特化した漢字ニブ


もともと、万年筆は海外の生まれた筆記具で、筆記体のように横に流れる文字を書くことに適した特徴を備えています。
対して、アジア圏に位置する漢字文化の国では、漢字の特徴にある「トメ」や「ハライ」といった筆記を想定した筆記具ではありません。

漢字ニブ

漢字ニブ


 従来のニブと比べて、先端から両サイドを削り込んだような形状は、漢字筆記に最適化されたもので、LAMYの現行モデルにはない、新しく作られたものです。
個人的な見解ですが、漢字で「漢」と刻印されたニブにはどことなく、チカラ強さを感じさせます、ジェンダーレスの時代には相応しくないかもしれませんが「漢=おとこ」と読ませたくなります。

比較

異なるペン先(ニブ)の形状


 既存のLAMYsafariと比較してみると、ニブの外観に加えてペン先の形状も違うことが確認できます。
技術的なことは正直わからない点も多いのですが、この形状がLAMYの技術で漢字特有の「トメ」や「ハライ」を再現させるために生まれたことだという事です。

しなるペン先


 「百聞は一見にしかず」実際にインクを入れて書いてみると、ペン先のしなり具合がこれまでのLAMYsafariとは大きく異なり、その差は初心者でも違いがはっきりとわかります。
筆者はお世辞にも、字が上手いわけではないですが、ペン先がしなることで筆記の強弱もコントロールがしやすいというのは、ありがたい点です。

総括的なまとめ

 新しい筆記を体験させてくれる「漢字ニブ」は、LAMYファンが飛びつきたくなる魅力があります。
普段から、LAMYsafariを愛用する人には、その比較が容易にできることと、特別な加工を施したペン先を採用していながら価格が抑えられている点など、「漢字ニブ」はとても魅力的です。
ただし、おそらく日本の市場に入ってくる数が多く見込まれないために(中国の代理店が企画したため)店頭での品薄状態が続くことも予想されて、筆記体験ができる機会が少ない事が懸念されます。
マニア向けの筆記具として終わるのか、あるいは定番化されることで新たな万年筆需要が拡大されるか?
今季で作った漢字ニブだけに、これからのLAMY戦略が気になるところです。


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