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 呉竹株式会社「からっぽペン」で開く万年筆インクのあたらしい可能性[文具]

公開日: : 最終更新日:2020/06/01 万年筆, 製品レビュー

呉竹株式会社「からっぽペン」で開く万年筆インクのあたらしい可能性

2019年12月東京で開催された文具女子博にて呉竹株式会社が万年筆インクでカラーペンをつくる体験型イベントを開催したところ、予定数をこえる人が殺到大人気を博した自作ペンキットがいよいよ一般発売になりました。

「からっぽペン/ほそ芯」その楽しさは?

呉竹株式会社「からっぽペン」


2020年3月30日に発売になった「からっぽペン/細字」は2019年の文具女子博の会場で披露目されて、一部ファンのあいだでは話題になっていた商品。
インクの入っていないサインペン(だからからっぽ)に、自分のお好みの万年筆インクを使って自分オリジナルのペンが作れるというのがポイント。
冒頭で述べたとおり、今の文房具業界では万年筆インクが大人気で、2007年にパイロットコーポレーションから「色彩雫-irosizuku-」シリーズ12色が発売にって以降各社からさまざまインクは登場して、2020年には2000色を越える万年筆インクが流通して「インク沼」と呼ばれる現象を巻き起こしています。
用途もこれまでのように、ただ筆記をするためだけでなく、イラストやカリグラフィーなどを楽しむファンが増えて、活用法もさまざまです。
また、カラーバリエーションにおいても、従来の定番と言われている「ブラック」「ブルー」「ブルーブラック」だけではなく、赤や緑に紫などまるで色鉛筆のようにカラフルで、同じ赤系にしても微妙な色の違いが楽しめるとあって、他人とは違う個性を表現するためのツールにもなっています。

万年筆インクの消費期限


一見するとずっと使えそうな気がする「万年筆インク」にも、じつは消費期限というものが存在して、国内メーカーでは厳密な〇〇年△△月××日という表記はしていませんが、概ね製造から3年を推奨しています。
万年筆インクボトルの容量は、プラチナ万年筆で60ml、パイロットコーポレーションのボトル(小)30ml、人気の色彩雫は50ml、セーラー万年筆は50mlと、かなり乱暴な例えでするとカートリッジが1本1ml(1cc)なので、インクボトルはカートリッジ30本から50本に相当します。
日常の中の趣味の範疇でカートリッジ1本を使い切るまでにどの程度の時間が必要か?自分の使う頻度で考えると、インクボトル1本がどれほど強大か理解いただけると思います。

(消費期限はメーカーや色、保存環境によって異なりますの必ずしも3年以内でないとダメということではありません)

そうすると日記や手帳に使っているだけでは消費期間内に使い切れないのでは?いやいやその前に我が家には5年前に買ったインクがあるぞ(万年筆に入れて使うにはちょっと不安だ)とか、さまざまな理由で万年筆インクをもっと別な使い方を楽しみたい、そんなそんなユーザーの気持ちに応えて登場したのが呉竹株式会社「からっぽペン/ほそ芯」です。

からっぽペン/ほそ芯の使い方

からっぽペン/ほそ芯のパッケージには、必要なパーツはすべて揃っているので、あとは万年筆インクを用意するだけです。

キットの内容

ボディ

綿芯

尾栓

〇シール

 

キャップ・ボディ・綿芯・尾栓・〇シール・(ラベル)で構成させれています。

STEP1

インクボトルの蓋を開けてまた芯をインクに浸けます。

インクボトルに綿芯を入れる

この時に注意する点は、綿芯を浸けてすぐはわーっとインクが上に向かっての昇り始めますが50%をを過ぎた当たりから一気に加速してあっという間に綿芯がインクに染まってしまいます。

50%を越えたら取り出す準備をして80%に達したらすぐ引き上げるように心がけてください。はじめての時は早めにひき上がるようにして、万一のために作業場に新聞紙などをひいておくと安心に作業を進められてます。

STEP2

インクを吸った綿芯をボディに挿入します。綿心が吸い上げたインクは意外に垂れ落ちる事がないので、ここでは慌てずに作業を行いましょう。

綿芯を差し込むとペン先へじわーとインクが流れているいくのが目視できます。ゆっくり作業をしていればSTEP3を終えた時にはペン先までインクが行き渡り、ペンを振り回したりしなくても筆記は可能になっています。

STEP3

ボディの底に尾栓を差し込む。

ボディに尾栓を差し込む

からっぽペン/ほそ芯は使い切りの仕様になっているので、この尾栓を外すことはありません、なのであとの事は考えずに思い切り差し込んでも大丈夫です。それほど堅くものないので非力なひとでもちゃんと差し込めるはずです。

STEP4

最後の仕上げは、付属の〇シール(ラベル)にたったいま作ったばかりのからっぽペン/ほそ芯で色を塗ってキャップに貼り付けます。

 

ボディは透明軸を採用しているので、外からでも大体の色は確認することができますが、〇シールに中に入っているインクを塗り貼り付けておけば、ペンスタンドに縦時でも上から色を判断することができます。

とくに、たくさんの万年筆インクを使い、複数のからっぽペン/ほそ芯をつくる人は手間を惜しまずシールを貼っておくとあとあとで混乱から解放してくれるはずです。

完成

からっぽペン/ほそ芯をつくる作業はとてもカンタンでかつ短時間でつくることができます。

万年筆インクを使ってつくるメリットは現在すでにたくさんのインクボトルをお持ちのかたや、3年以上経過してインクを持っていて万年筆に入れるのがちょっとコワイといういつ方にはぜひ試して欲しいツールです。

1本200円(税別)という価格も魅力的で、万年筆インクの新しい可能性をしめす「からっぽペン/ほそ芯」は全国の文具店で好評販売中です。

 

ラインナップ

からっぽペン/ほそ芯

  • 1本(キット込み)200円(税別)
  • 5本入りセット(キット込み)800円(税別)

5本セットの方がお得です。

Amazon

1本単体

5本セット


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