ペリカン万年筆 スーベレーンMシリーズまとめて試し書き[文具]
ペリカン万年筆 スーベレーンまとめて試し書き体験記
ペリカン万年筆
モンブランと並んで日本でも人気の万年筆ブランドのペリカン。
舶来ブランドとしては、比較的購入しやすい価格と豊富なサイズもその人気のひとつです。
スーベレーンの名前はドイツ語で「卓越した」という意味で、その名に恥じない書き心地は、国内外の万年筆ファンには定番として愛され続けています。
スーベレーンMシリーズ
スーベレーンMシリーズのMシリーズは万年筆で、Kシリーズはボールペンを、Rシリーズはローラーボール(ローラーペン)をさします。
スーベレーンサイズ比較
- M400
- M600
- M800
- M1000
M400
スーベレーンの小型万年筆。
小型といっても、手の馴染むギリギリのサイズでバランスもよく、万年筆を初めて使う人や、贈り物の万年筆として人気のあるモデルです。
M600
長さや、太さ、重さ、重心などが絶妙のバランスでとれた設計が初心者でも扱いやすい万年筆に仕上がっています。
万年筆専門家のレビューではスーベレーン一押しの1本です。
M800
スーベレーンの王道モデル。太いペン軸は手にずっしり感じる本格派万年筆として、誰もが憧れる1本です。
M1000
スーベレーン最上級モデル。極太のペン軸からは想像しづらいほど柔らかい書き心地は、書くという事に余裕・ゆとりを求める設計かも?筆圧をかけずに1文字1文字丁寧にしたためる、そんな時間を楽しむ事ができる大人の1本です。
筆記比較
M400・M600のペン先別筆記
この2シリーズは携帯性に優れたサイズで日常使いに活躍してくれるモデルです。
ペン先が細くなるほど、カリカリ感大きく、手帳などに細かい文字を書くユーザーにはEF・Fがオススメです。
M800・M1000のペン先別筆記
THE万年筆といった風格をまとった王道の万年筆は、太いペン軸で書く実感がダイレクトに指に、手に伝わってきます。
ボクは原稿や手紙にM800(ペン先M)を愛用していますが、長時間に筆記にも疲れを感じにくいのは、ペン軸の太さに比例するのかもしれません。
M800もM1000も共に太いペン軸の万年筆ですが、書き心地はまったく異なる存在で、M1000は見かけのイメージ以上に柔らかい書き心地を感じました。
ペン先比較
万年筆のペン先(書く文字の太さ)はEF〜BBへと太くなります。
- EF:極細
- F:細字
- M:中字
- B:太字
- BB:極太
一見規格があるように見えますが、同じFでもそれぞれメーカーによって差があります。
特に日本国産メーカーと海外メーカーではワンサイズ海外メーカーの太い傾向が見られます。
国産メーカーVS海外海外メーカー
ペリカンスーベレーンと日本メーカーのプラチナ万年筆のセンチュリー#3776シリーズ
センチュリーはペン先の豊富さでも定評のある、日本を代表する万年筆です。
2社の万年筆のペン先別に筆記比較
EF・F・Mなどは、やっぱりプラチナセンチュリーの方が細い文字を実感しました。
その反面B以上の太字では断言できるほどの差は感じにくくなりました。
以前ある万年筆専門店のオーナーから、太字万年筆はペンの寝かせ方で書き味が変わると教わり、ボクが使っているプラチナ万年筆センチュリー(ペン先C)より寝かせて書くことで、ペン先Cの個性が活かせるようになりました。
なので、個人のクセやペン先の角度によって若干太さにも変化が現れるようです。
備考
今回の記事は神戸ナガサワ文具センター三ノ宮本店DEN様で許可をいただき撮影させていただきました。
購入を検討の方は、店頭での試し書きは可能です。
むしろ実際に筆記してみて、その書き心地を体験してみてください。
まとめ
今回、初めてスーベレーンM400〜1000をまとめて書き比べをして感じたのは、同じスーベレーンでも、万年筆の太さが違うだけで、書き心地が変わります。
また、例えば同じM1000でも、EF(極細)とBB(極太)でも、ペン先のタッチが驚くほど異なります。
太さ(軸)・ペン先との組み合わせが、それぞれのニーズや用途に対応できるラインナップを揃えているのは、さすがペリカンと敬服しました。
携帯性に優れたM400、出先でも安心した書き心地を楽しめるM800、自宅の書斎で筆をしたためるかのようなM1000。
1本の万年筆を選ぶ時には、そのペンを使うシチュエーションを想像しながら試し書きをすると、より自分のニーズにあった万年筆を選ぶ事ができると、そう実感したペリカンスーベレーン総試し書き体験でした。
あこがれの万年筆ペリカンM1000
初心者にオススメできるプラチナセンチュリー
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