もう迷わない?万年筆とインクを紐付けするUNUSのスマートタグ![文具]
もう迷わない?万年筆とインクを紐付けするUNUSのスマートタグ!
UNUSのスマートタグ
フリクションボールマルチタイプ(多色モデル)にジェットストリームの替え芯を使えるようようにするための、ユニークな変換パーツ「リフィルアダプター」を製造するUNUSから久しぶりに新しいプロダクトが発売になりました。
今回は、世に住む万年筆インクの管理に迷える子羊たちに、ひと筋の光を投げかける製品です。
スマートタグ

スマートなんちゃらと聞くと、なにやらスマートフォンを利用して管理する、デジタルなアイテムのように聞こえますが、「スマートタグ」はスマートフォンも必要なければバッテリー等も使わない完全無欠なアナログ商品です。
何のために役に立つ商品なのか?パッと見、パッケージを見ただけではわかりにくい一面を持っていますが、ひと言を添えてあげれば勘のいい人ならすぐに理解していただけるはず。
「スマートタグ」は、こんな商品なのか!をさっとわかってもらえるよう、蛇足にならない範囲で解説いたします。
但し、今回のモデルはセーラー万年筆用に設計されています。
スマートタグの役割

タイトルでも書いた通り、現在の文具業界でもっとも元気のある分野のひとつが万年筆インクです。2007年にパイロットコーポレーションから「Iroshizukuー色彩雫」が発売されて以降、それまで万年筆インクを作ったことがなかったメーカーの参入や万年筆インクの専門メーカーまで登場して、市場には2000色とも2500色とも言われるカラーインクが流通する時代になりました。
一部の愛好家(マニア)を除けば、メインで使用するは定番のブルーブラック、他にお気に入りのカラーインクを数本といったところかもしれません。
これが増えていくと、どの万年筆にどの万年筆インクを入れたのか?これはブルー系のインクだけれど、どのメーカーのブルーだっけ?
と、しっかり管理している人を除けば、だいたいコレかな?的に使っている人も多いはずです。
スマートタグパッケージの中身
ひとつのパッケージには、ナンバーが刻まれた透明なタグが1つ、数字がレザー刻印された小さなキャップのようなパーツが3つ入っています。
タグとキャップのようなパーツの数字は同一で、このほか番号2番のセット、番号3番のセット、番号1番から3番までがコンプリートされたセットがあります。
How to スマートタグ

1〜3の数字が刻まれたタグは、万年筆インクボトルに取り付けます。紐はコムになっているので、万年筆インクはセーラー万年筆の製でなくても大丈夫です。
キャップのようなパーツは、じつはコンバーターの中央に位置するパーツで、分解して差し替えて使います。
分解は特殊な工具等は必要なく、手で回転させるだけで外す事が可能です。
今回のスマートタグは国内メーカー”セーラー万年筆”専用になっていますが、パイロットコーポレーションやプラチナ万年筆のモデルも欲しいところです。
管理する必然性

万年筆インクの管理はをと感じる人は多いかかもしれません、以前とあるオフ会で「ブルー系だったらモンブランのインクでも、エーデルシュタイン(ペリカン)でもいいじゃん!ちょっと混じってもみためはわからないし」
というお話しを聞いたことがあります。
あまりおおっぴらには言えないのですが、国産の同一メーカーであれば少し混じっても問題はないのですが、海外ブランドの万年筆インクは「ちょっとヤバイ」くらいに思ってもらった方が万年筆のためにはいいかと思います。
ほとんどのメーカーでは、万年筆インク他のインク(色)に替える際にはしっかり洗浄することを推奨しています。
このように、どの万年筆にどのインクを使用しているのかは、しっかり管理・把握する必要があることを理解してほしいと思います。
文具愛好家の考察
今回の「スマートタグ」は1〜3番のタグと番号がレザー刻印されたコンバーターという構成(ラインナップ)なので万年筆インクは3本まで?と思われがちですが、「ブルー系」「ブラック系」「レッド系」と色でカテゴリーを分けると、さらに多くの万年筆インクとコンバーターの管理も可能になります。
「スマートタグ」はややマニア向けではありますが、どっぷり沼にはまったひとにではなく、セーラー万年筆をこよなく愛して、オーソドックスなインクと、旅先で購入したご当地インクなどを楽しむユーザーにオススメしたい商品です。
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