カメラバッグを意識させない?キリッと締まったブラックフェイスのVSGO Black Snipeを買ってみた[旅]
カメラバッグらしさを押しつけないカメラバッグVSGO Black Snipe
Facebook広告でよく目にするカメラバッグ「VSGO Black Snipe(ブラックスナイプ)」、黒いボディにかゆいところの手が届く多機能を謳うモデルに興味があったものの、身の回りで使っている人がいないので、比較や検証ができず、ここはひとつ自分で買って試して見ようということに。
ボクの場合、仕事として旅行取材で記事を書くこともありますが、プロのカメラマンではありません。
しかし、近年ライターといえどある程度の写真撮影はせざる得ないのが現状です。
今回のレビューは、そういった仕事上の経験を踏まえながら、あえてカメラマンとしてではなく、ひとりの旅行者として旅の想い出写真を楽しむユーザー視点?での評価になります。
旅行者が求めるカメラバッグ
とある取材先で、偶然ボクと同じカメラバッグを持っていた記者がいて、取材のあと彼に声をかけて「どうしてそのカメラバッグを選んだの?」と訊ねると「本職はカメラマンじゃないから、あまり仰々しいカメラバックは邪魔になるので」と答が返ってきて、あぁボクと同じ考えを持っている人っているんだなと感じた事があります。
現在、愛用しているのはピークデザインのショルダーカメラバッグ(Everydaymessenger)で文字通りメッセンジャーバッグのような外観で、出会った記者の方も同じピークデザインの同じモデルでした。
このカメラバッグもそろそろくたびれはじめて、新しいカメラがバッグが欲しいと思い、今選ぶならバックパックスタイルのカメラバッグらしからぬカメラバッグで、いかにも「写真が趣味で高いカメラを持っていますよ!」というオーラをむき出しにしない、ある意味奥ゆかしいカメラバッグです。
VSGO Black Snipe の自腹レビュー
今回目をつけたVSGO Black Snipeは、限りなく理想に近いモデルだったのですが、あいにく身近に使っている仲間がいなくて、自腹を切ってのレビューです。
従ってメーカーに対する忖度は一切ないので、多少?辛口の評価になっているかも知れません、がどうかご了承してください。
VSGO Black Snipe
〇外観 ★★★★★
見た目からの評価は満点!まずカメラバッグには見えづらいという点は今回私が求めるニーズにぴったりこと、持ち歩くときにカメラマンオーラを巻き散らかさないことに加えて、むき出しのポケットがないので、すっきりとしたシルエットも好感が持てます。
収納スペースについて
VSGOは上下ふたつの気室(スペース)に分けられています(ひとつにすることも可能です)
基本、カメラは主に下の気室に収納する訳ですが、付属のパーテーションがしっかりした作りになっていて、カメラを安心して預けることができます。キャパは20リットル。
〇下部気室 ★★★★☆
まずはメインになるカメラを収納する下側の気室
付属のパーテーション(5つ)を使って、カメラや交換レンズなどの収納が自由組み替えられる点など、カメラバッグのいいところをしっかり継承しています。(まぁカメラバッグですから)
収納したカメラへアクセスするには片側のみ、ファスナーの開閉が可能です。
片方のみということで、パーティションで区切ってもカメラ本体を収納する位置(サイド)は固定ということになります。
パーティションの使いがボクは下手なのか?自分に都合のいい仕切り方が難しいのが☆。
背中側のファスナーを全開させると、下部気室がフルオープンになり、頻繁に差し入れしない荷物はこちらへ。旅行用バッグとして使う際には、着替えやモバイルバッテリーや充電機器などを入れておけます、その点は〇。
〇上部気室 ★★★★★
1番のお気に入りは、この上部気室です。
旅行者にとって、カメラ専用リュックはカメラの安全性を優先している(当たり前なんだけど)ため、カメラ以外の荷物が収納しにくい上に、出し入れがすこぶる不便な点です。
VSGO Black Snipeの場合、上部気室はフラップをダイヤル式のロックで固定するスタイルを採用していて、これはデザインに加えて格好良さと、機能性もいい感じに仕上がっています。
蓋を開くには、ダイヤルを回転させてロックを解除、あとはぱっとめくりあげるとほぼ中身が見える視認性のよさと、出し入れがとても容易です。
キャパシティも優秀で、なによりA5サイズのノートが入って、小型のタブレットPC(iPadmini)やKindleなどの電子書籍リーダーはもちろん、単行本も入るだけでなく、この深さなら300mlクラスの水筒や女性のコスメだって余裕です。
一部で、上のスペースには蓋が覆い被さっているだけで、横から手をいれられる不安、セキュリティが心配という声がありますが、上になるほどすぼんだ形状になっている上に、中に入れた手帳や本を蓋が閉じた状態で取り出すのは無理があり、そこまで心配はなくてもいいかなと感じます。貴重品は下部気室へ。
〇PC&タブレットPC収納スペース ★★★☆☆
背中側のファスナーを開けると、パソコンとタブレットPCそれぞれ独立した収納スペースでPCポケット幅約26cmまでのパソコン(15インチがギリギリ?)とタブレット用ポケットには幅約20cmまでのiPadなどが収められます。
試しに、MacBookPro14インチとiPad Pro11インチを収納してみたら、しっかり入れる事ができましたが、但しその分膨らみが発生して背中へのフィット感が損なわれるように感じました。
あえて入れるならMacBookAirのような軽いパソコン(私はMacBook12インチ)と、タブレットPCはiPadminiを上部気室に収めるのが現実的と思えたので★は辛口になりました。
15インチクラスのパソコンを常にカメラバッグに入れて持ち歩きたい人には、とてもフィット感のある収納機能なのでいいかと思います。
〇サイズ ★★★★☆
シティユースにも使えるカメラバッグとして、都内や都市部を走る公共交通機関を利用する場合、背負ったままでは他の乗客に迷惑ですが(その時は網棚へ)、運良く座席に座れた時は膝の上において隣の人にギリギリ迷惑をかけないコンパクトな幅は嬉しい所です。
また、車内が空いていて足元に置いたときなど上部気室へのアクセスがしやすく、中身が取り出し易いこともシティユースバッグとしての優秀さが伺えます。
〇三脚取り付け可能なサイドポケット ★★★★☆
サイドポケットに三脚を収納した場合、中型以上の三脚だと背負った時のバランスがかなり不安定になりました。もし、つけるとするなら1kg前後の三脚にとどめておくのがベターかと思います。
使用に際して、収納したカメラにアクセスできるのは正面からみて右側だけ、三脚をつけるなら左側しかないのですが、ただし、三脚をつけるともうひとつのファスナー式収納ポケットは使えなくなります。
〇Other
・重量について
本体重量(公式では1.7kg)で、カメラザックとして決して重いわけではないですが、一眼レフカメラに交換レンズ、各種機材にパソコンやタブレットPCを全部収納したら、いったいその総重量は何Kgになるのやら?
カメラバッグらしくないカメラバッグのデザインにしたのなら、もう少し軽く作ってほしかったのが心情で★★★☆☆
・上部ハンドル
これはとても便利な機能です、飾りではなくしっかりした作りになっているので、少々重くなった時でもカメラバッグの取り回しがとても楽になります。★★★★★
・底部のクッション
直接の振動をカメラに与えないことと、VSGO Black Snipe自体を自立させることができる点は★★★★★
・右サイドポケット
ポケットが多い事がVSGOのセールスポイントになっていて、こちらのポケットはカメラの予備バッテリー等を入れはし易いので★★★★☆
ただし、全体的にポケットが多いので、どこへ何をいれたかしっかりした記憶力が必要かも?
個人的には、ポケットやファスナーを減らして軽量化を努めて欲しいです。
・フロントポケット
旅先で入手した地図やパンフレットやA5サイズのノートを一時的にプールするには最適、スマートフォンを入れるにはちょっと深いかも?★★★★☆
・ショルダーベルトのアジャスター
そこそこ重量があるカメラバッグを安定して背負うためにはショルダーベルトはしっかり締める必要があるが、このアジャスターはつまんで引き上げるだけでじつにスムーズベルトを緩めることができる、これは登山リュックに負けない優れた機能なので★★★★★
・付属品 ファスナーを部分についているプレート?
こちら取り外すとコインドライバーとして使える補助具。
三脚をはじめ、カメラ用品にはコインドライバーを使用する機会が増えていて、これまで財布を開けて、中から硬貨を取り出して、ドライバー代わりに使っていた経験がある人には、これの便利さは実感できるはずです。ただし、もう少し短くても良かったのでは?と思わないでもないですが、やっぱり使い勝手がいいので★★★★★
カメラ好き旅行者からみた考察
とても身勝手な考察で、メーカーさんがみたらお叱り受けそうなレビューで申し訳ないです。
ただし、マイノリティではありますが、カメラマンオーラの強いカメラバッグを望まないユーザーや、カメラを安心して携帯できて、かつ荷物をひとつにまとめられる旅行リュックが欲しいユーザーが少なからず存在しているのも事実です。
そんなユーザーのひとりとして、次のプロダクトに大いに期待しています。
VSGO Black Snipe
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