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信州上田のそば屋「刀屋」2023年版[旅]

公開日: : 最終更新日:2023/09/30 旅行, 食事

信州上田にあるそばの名店「刀屋」


信州長野県、長野新幹線(現在:北陸新幹線)の開通で、首都圏からのアクセスが便利になった上田は、戦国時代真田氏が城を構えた上田城や、旧北国街道の古い町並みが残る、静かな街です。
そんな信州上田には、うまい蕎麦屋が何店が店を構えてしますが、毎回上田の駅を降りると足が自然に向いてしまうのが、老舗そば屋の「刀屋(かたなや)」です。
創業は1961年(昭和36年)と、すでに60年を越える、地元の人からも愛されるお店です。
筆者がまだ10代の頃、別所温泉に泊まったときに、このお店を教えてもらい、それから40年の間、毎年のように通っています。

そばの刀屋


店構えも暖簾も、歴史を感じさせる刀屋は、平日でも開店の11時前に列ができます。
暖簾をくぐると、テーブルと小上がりの座敷、あと2階にも席があるようです。(実は2階席を利用したことがありません)

そばのボリューム

左側が「普通」右側は「中」です。


刀屋のそばは、切りの粗い素朴さが伝わってくる手打ちそばで、出汁との相性がよくて、喉ごしの良さも魅力です。
また、なんといっても他のそば屋では体験できない、ボリュームもこのお店の人気を支えているひとつです。
メニュー表には、大・普通・中・小の4種類から選ぶ事ができますが、1番小さな(小)で、都内のおそば屋さんの蒸籠(せいろ)1枚分、(中)で蒸籠2枚分、(普通)サイズなら蒸籠3枚分に匹敵するといわれています。

はじめてこのお店に来られたひとには、決して(大)は薦めません、もしどうしてもいう客には(普通)を注文してもらい、様子を見て「追加どうされますか?」と聞いてくれて、「食べられます」というお客さんに対して、差分のそばを運んでくれます。
その場合のみ、代金は(大)の値段で提供してくれます。
ただし(中)を頼んでから(大)にして欲しいという場合は、(小)一皿分の値段を請求されますので、注文の際はお店の方とよく相談して下さい。
ちなみに(大)は重量換算すると約1kgと言われています。

真田そば

真田そば


若い頃は、果敢にざるそば(大)に挑んでいましたが、歳を重ねると量よりも、ゆっくりそばを味わって食べることに、目的がシフトしてきて、最近は「真田そば」を注文します。

味噌と出汁でいただく真田そば


他のお店では聞いた事がないメニューなので「刀屋」のオリジナルだと思われますが、味噌を出汁でといてそばつゆを加えるという代物で、みその香ばしさが手打ちそばの喉ごしにアクセントが加わり、ざるそばよりも食が進みます。
価格は1200円ですが、そばのサイズは小〜普通までを選ぶことができます。
筆者は、齢50歳を過ぎてからも「真田そば」の(普通)を毎回完食しています。

塩を食べるそば

さくら塩でいただく、そばも絶品です。


そばの旨さは塩で食べるとわかると「そば通」の人がいいますが、残念ながら美食家(グルメ)ではない筆者が言っても信用いただけるかどうかわかりませんが、テーブルには「桜しお」の瓶が置かれています。
とにかくボリュームのあるそばなので、そばつゆに飽きたら、そのまま塩を振りかけてそのまま口に運んで見ましょう。
ちょっとつぶつぶ感のある桜しおが、味のアクセントになってそばつゆとは違う味を楽しめます。

〆はそば湯

そば湯

食事が終わりかけたタイミングで、そっと赤い(真田の赤備えを連想させます)器に入ったそば湯が運ばれて来ます。
食べ終えたそば猪口に、そば湯を注いで口に含むと口の中がリセットされて、もう一皿なんて気分にもなってしいます。
もちろん、残ったそばつゆをそば湯で割って飲むのもまた味わいがあって、これもそばの醍醐味です。

文豪・池波正太郎がこよなく愛した刀屋

池波正太郎のサイン色紙

時代小説「真田太平記」で知られる文豪・池波正太郎さんが、通ったことでも知られる刀屋ですが、壁にひっそりサイン色紙が飾られていました。
美食家で彼のエッセイにも登場した「刀屋」は、いまの素朴な当時の味を継承しています。
池波正太郎が味わったそばも、きっとこの味だったと思うと、なんだか嬉しい気分にもなります。

そばの価格

さまざまな価格が上昇するなかで、「刀屋」のそばの価格はとても良心的です。

  • もりそば(小) ¥700-
  • もりそば(中) ¥750-
  • もりそば(普通) ¥800-
  • もりそば(大) ¥1050-
  • ざるそば(小) ¥750-
  • ざるそば(中) ¥800-
  • ざるそば(普通) ¥850-
  • ざるそば(大) ¥1100-
  • 真田そば  ¥1200-
  • くりみそば  ¥1200-
  • 天ぷら盛りそば  ¥1700-

2023年9月現在の価格ですが、2022年に訪ねたときと価格は同じでした。

旅好きの考察

上田にはこのお店の他にも「旨い!」おそば屋さんはありますが、つい足が向いてしまうのは、お店の佇まいや手打ちそばの素朴さなどが、昭和生まれの筆者にぴったりなのかもと思いながら、たぶん来年の新蕎麦の季節にもまた足を運ぶのだろうと思います。

上田・刀屋

住所 長野県上田市中央2丁目13-23
営業時間 11:00〜17:00
定休日 日曜日


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