年賀状を万年筆で書いてみよう2023年版[文具]
お世話になったあの人に年賀状を万年筆で書いてみよう2023年版
「年賀状じまい」という言葉が、年末のニュースで報道されているのを見て、これも時代の流れなのと思う反面、少々寂しい気がする2022年の年末です。
筆者の場合、個人事業主ということに加えて、筆記具など文房具に関わる業界で仕事をしていることもあって、年始のあいさつに年賀状は欠かせません。
年賀状を出す出さないは個人の意思の問題なので、賛否を問うことに意味を感じませんが、「年賀状じまい」を行う自由もあれば、また送る自由もあります。
大切な相手にこそ手書きの年賀状を送りたい
現代の社会において「電子メール」はコミュニケーションの手段として最もポピュラーな通信手段です。手軽で便利な「電子メール」で年始の挨拶を行うのも決して悪いことではありませんが、その年とてもお世話になった人や、自分にとって大切な人にほど、本当の感謝を込めて年始の挨拶を年賀状に託すのもいいのでは思います。
年賀状の宛名書きに使いたい万年筆
年賀状を書くために使ってはいけない筆記具はありません。
理想なのは毛筆ですが、硯から墨をおこすのはさすがにちょっと面倒かもしれませんが、市販の筆ペンが手頃かもしれません。
しかし、普段から筆に慣れ親しんでいないと、やはり扱いづらく上手くを文字を書けないといったケースもあり、このBlogではあえて太い字幅の万年筆をオススメします。
実は筆文字っぽい筆記ができる万年筆
元々、万年筆は海外の横文字文化の筆記具で、漢字の文化圏では使いづらいと思われる人もいるかも知れません。
ところが、日本の故長原幸夫さん(元セーラー万年筆)が考案した長刀研ぎというペン先を持つ万年筆や、その亜種?「ふでDEまんねん」という万年筆は、「トメ」「ハライ」といった漢字文化特有の表現をを可能にしてくれる万年筆です。
写真は下記で解説している3本の万年筆の筆記見本。
お世辞にも字が上手ではない筆者でも、この位の筆記が可能です。
セーラー万年筆 ふでDEまんねん
一番のオススメはというと、ユニークなネーミングの「ふでdeでまんねん」
冗談のような名前とは裏腹に、筆で書いたようなしっかりとした筆記ができる筆記具としても秀一な逸品です。その秘密は、普通の万年筆は異なる、反ったようなこのペン先が、字幅を自由に変化させて「トメ」「ハライ」といった筆のような表現を文字に加えることを可能にしています。
さらに、価格も万年筆とは思えない低価格で、これならばちょっとお試しにと、気軽るに購入できそうです。
また、セーラー製の万年筆カートリッジがそのまま使えるのも魅力です。
LAMYサファリ漢字ニブモデル
こちらは2021年にLAMY香港が監修して誕生したはじめての漢字ニブを搭載したモデルです。
日本では2022年夏に限定モデルとして上陸しましたが、写真のホワイトレッドクリップモデルは入荷数も少なかったこともあり、発売と同時に即完売になってしまい、現在は入手が困難になっています。
ただ、2022年12月に銀座伊東屋が、店舗限定モデルとして「LAMYサファリCopper01」として発売、その中に「漢字ニブ」もラインナップされているので、伊東屋の店舗やオンラインショップショップを一度確認して見る価値はあるかもです。
セーラー万年筆 長原宣義勇退記念長刀研ぎ「竹塗り」
もうひとつ「長刀研ぎ」と呼ばれる特殊なペン先の万年筆があります。
セーラー万年筆の故長原幸夫さんが考案したペン先で、こちらも筆文字のような筆記が可能な万年筆となっています。中古市場をさがすと見つける事ができるかもしれません。
毎年、筆者が年賀状に使うのはこのモデルです。
余談
写真印刷用の年賀状のばあい、万年筆やボールペンではインクののりが悪くて、ひと事メッセージを書くときには向きません。
この場合に使っているのは、三菱鉛筆の「uni-ball Air」。
写真の上にもしっかりと筆記ができるうえに、コストパフォーマンスにも優れています。
文具愛好家の考察
「年賀状じまい」という寂しい言葉がトレンドになってしまう近年ですが、仕事から帰宅したときに、手書きの手紙やハガキが郵便受けに入っていると、なんだかとても嬉しい気持ちになります。
「電子メール」でOKという間柄の人にはメールで、手書きで感謝を伝えたい相手には手書きの年賀状でと、分けていいのでは?と思います。
と、言いながらも筆者は、今年も200枚近くの年賀状を送ります。
ふでDEまんねん
uni-ball Air
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Comment
記事中でまだご存命の人が故人になってますが大丈夫ですか…
コメントありがとうございます。
先代長原宣義さんと入力するべきところ、間違えておりました。ご指摘感謝いたします。