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TWSBI GO日本上陸!スプリング機構のインク吸入ははじめての体験[文具]

公開日: : 万年筆

TWSBI GOで初めての体験するスプリング式インク吸入の便利さ

TWSBI

TWSBIは台湾のブランドでOEMとしてその技術には定評があります。国内の一部万年筆専門店がいち早く目を付けて、直輸入で販売していたので、万年筆ファンにはすでにお馴染みのブランドと言えるかもしれません。
ボク自身日本に入ったころから愛用しているので、そろそろ3年になりますが、一度も不具合が出たこともなく、個人的にお気に入りのブランドです。
万年筆にインクを補充する方法にはコンバーター式やプランジャー式などがこれまでにありましたが、TWSBIGO(ついすびいごう)はそのどれとも違う、新しい発想で生まれた吸入式を搭載して2018年12月に日本に上陸しました。

TWSBI GO

TWSBIGO


TWSBIGOの筐体は半透明で中に大きなバネがとぐろを巻いているように見えます。
これがTWSBIGOのインクを吸入するシステムでこれまでの万年筆の規格で表現するのなら「吸入式」「プランジャー式」に近く、新しい表現を用いるなら「スプリング式」と言っても良いかもしれません。
中国語の表記では彈力吸墨式鋼筆となっています。

インクの補給システム

手順1

筐体(軸)を回転させて外し、ペンのお尻部分に親指をあてます。

手順1

手順2

手順2

親指を当てそのままぐっと押し込むように本体を縮めます。
はじめての時は一度練習を兼ねて押したり離したりして見ましょう、スプリングの強さ加減に慣れておくと良いででしょう。
10分も続ければ親指強化のトレーニングになるでしょう(冗談です)

手順3

手順3 さていよいよ本番です

思い切り押し込んだ状態を維持します。(がんばれ!)

手順4

手順4

ペン先をしっかりインク瓶に沈めてます。

手順5

手順5

インク瓶に沈めたら、一気にスプリングのチカラを解放させます。

手順6

手順6

スプリングが元へ戻ろうとするチカラを利用して万年筆の中にインクが吸い上げられていきます。

検証

インクが中に吸い上げれて状態

2本のTWSBIを使い、インクが空の状態とワンプッシュで吸い上げられた状態を並べて見ると、しっかり本体に万年筆インクが入っていることが確認できます。
容量に関する正確な資料がないため、どの程度のインクが中に入ったのは不明ですが、少なくとも一般的なコンバーターよりも多く、カートリッジにも匹敵もしくはそれ以上の可能もあるかな?と感触を得ています。

TWSBIGOその他特長

GOのロゴ

TWSBIのラインナップにはカートリッジやコンバータを使用するものがなく(クラシックは確認中)主力であるTWSBIEcoやダイヤモンド、VACなどはすべて吸入式を採用しています。
このTWSBIGOもスプリング式という吸入式ですが、他のシリーズと異なる点はクリップが付いていないこと。

ボクの文具仲間の素敵な女性にこのTWSBIGOを見てもらった時に「これいいね」と教えてもらったのがこちら。

良く見ると、キャップに紐を通せる穴がついていました。

男性だとペンを胸ポケットなどに差すことができて、持ち運ぶ場合に意識することはありませんが、女性の場合はこんな風に紐を通して首から提げると便利よねと、教えられました。

首から提げて使えます

TWSBIのめざすところ

台湾に本社がある三文堂(TWSBI)のユーザーターゲットは?
日本でもリーズナブルな価格で人気を集めてる万年筆は数多くあります。
ひとつはパイロットのKAKUNO、1本¥1000ースケルトンの筐体で様々なインクを入れて書くことの楽しみを低年齢層に広げた立役者です。
もうひとつはドイツの名門LAMMYシリーズのsafari、毎年限定カラーも登場しカラーバリエーションも豊かで、初心者でも扱い易い万年筆として人気です。
TWSBIではこのKAKUNOユーザーにはTWSBIGOを、LAMMYsafariにはTWSBIEcoをダーゲットに狙っています。
えっ!価格が違いすぎない?
たしかに日本での販売価格は(正規販売店の場合)
・TWSBIGO ¥3400-
・TWSBIEco ¥5400-
ですが・・・
台湾での価格
・KAKUNO ¥1500-
・TWSBIGO NTD520-(日本円にして約¥2000-)
関税の関係で価格差がこんな感じになります。
さらにTWSBIGOもTWSBIEcoもコンバーターが不要なので、KAKUNOもLAMMYもその分追加投資が不要というメリットもあり、日本での価格差も縮まりますね。

日本でもいよいと2018年12月からTWSBIGOの販売が始まりました。
ボクは日本での発売が待ちきれず、10月に台湾への出張にかこつけて購入してきました。
今年、万年筆は実用主義に徹して用途を決めてから購入してきましたが、ひさしぶり面白いオモチャを見つけた子供ような気分で購入して、はしゃぎながら毎日の日誌を書くために使っています。
まぁ結果オーライという事で。

TWSBI GO

カラー 
・サファイア
・スモーク
ペン先
・EF
・F
・M
・B
・1.1mm スタブ
価格
¥3400-(税別)

Amazon

TWSBISAKAI JAPAN

公式サイトはコチラ
オンラインshopがもうすぐ開設予定です。
また現在の取り扱い店舗もこちらから検索できます。


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