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サクラクラフトラボ003、引力に導かれた筆記具の魅力[文具]

公開日: : レポート, 大人文具, 文房具

SAKURA craft_lab 003 引力を味方につけた筆記具の新しいスタイル

sakura craft_lab 003

2017年8月大阪文紙メッセ(紙と文具の見本市)で、サクラクレパスは新しいコンセプトモデルの筆記具sakura craft_lab 001と002を発表した。
001のアルミ削り出しのボディは無骨さと洗練されたスタイリッシュな感性を持ち合わせたボールペン(水性顔料ゲルインク)として発表と同時に大きく話題になり、今現在も売れ続けているヒット商品になっている。
002には大人のクーピーをコンセプトにひときわ目をひくカラーバリエーションとクーピーペンシルの親しみさすが魅力の1本。

2018年大阪文紙メッセ

サクラクレパス特別ブースで発表!


そして2018年の大阪文紙メッセでも、サクラクレバス特別ブースで堂々sakura craft_lab 003が発表された。

ビジネスやプライベートでも上品な書き心地が楽しめる001、オシャレな日常使いにピッタリな002、そのどちらにもあてはならない003。
会場でさっそく試筆させていただいたので、ひと足早く紹介します。

sakura craft_lab 003

今回発売されるモデルは2種類

craft_lab003 ゴールド


craft_lab003 シルバー


・ゴールド(真鍮製)55g
・シルバー(アルミ製)30g
素材は異なるがどちらも同じ003のモデルになる。
大きな違いは見た目の印象もあるが、素材の違いから重量の差が大きく、この差が同じインクを使っているのに使用感が大きく異なる。
001、002がすらっとしたボディだったために、003のづんぐり感は否めないが、それ以上にペン先(太さ)が0.8mmという太書きという事にも驚きを覚える。
一般的なボールペンは0.5mmを採用しているケースが多い、ボールペンとしてはそれ以下0.4,0.38mmといったむしろ細字が若いユーザ-には人気かもしれない。

クリップレスの秘密

外観からクリップがないことにも気付くだろう。
002もクリップは本体に付属せず別売りになっているが、こちらはクーピーペンシルをイメージしたデザインとして作られていてオプションとしてクリップを使う事も想定されているが、003はこのスタイルがデフォルトになっている。

丸いボディなのに転がらない?

転がらないヒ・ミ・ツ?


003の最大の特徴は「丸いのに転がらない」ここにサクラクレパスの技術と情熱の大半が(たぶん)込められている。
古典的な表現だが「起き上がり小法師」の技法がこのノークリップの003に活かされている。

キャップを外すと中の断面が見える

003ゴールドでは真鍮を削り出す際に意図的にバランスを崩し(もちろん綿密に計算されて結果)重心が一方に集中する仕組みになっている。良く見ると富士山のシルエットにも見え「隠れ富士」とこっそりサクラクレパスの社内では読んでいるとか、パンフレットにはそんな表記はない。

003ゴールドの隠れ富士


003シルバーではさらに手間のかかる加工を施している、アルミボディに穴を開けてそこの真鍮の重し棒を埋め込んである。
「ここまでやるのか!」と思わず声を上げそうになったほど、精巧な技術の賜(たまもの)だ。
当初、なぜゴールドとシルバーが同じ価格なので疑問だった、イメージ的には真鍮削り出しの方がカッコ良く高価に見えてしまうが、技術的にはシルバーの方がはるかにコストはかかっているのかも知れない。

実はシルバーのお買い得?コスト面ではゴールドより上かも・・・

こんな人に使って欲しい003

既存のペンの常識に束縛されていない003のスタイルは、001や002と明確に筆記スタイルの違いを打ち出している。
001はジャケットの胸ポケットやペンケースから取り出して書くスタイル、002はペンケースに入れてデスクやカフェで気軽に書くスタイルが良く似合っている。
003はむしろ何にも納めずむき出しのまま無造作にポケットに入れて持ち歩き、思いついたときにサッと取り出しアイデアを書く、そんなスタイルが似合う筆記具のように感じる。

ポケッタブル筆記具の到来の予感?


既存の常識と書いたが、海外メーカーのLamyやKawecoからは100mm前後のポケッタブルな筆記具はすでに発売されている。
ボクも日常的に、これらのペンをジーンズのポケットの入れて持ち歩く事も多い。
なぜだろう?電車での移動中やカフェで思いついたアイデアをアウトプットするとき、わざわざペンケースからペンを取り出すよりも、自然に紙にペンが引き寄せられる感じする。
なるほど、sakura craft_lab 003のパンフレットに書かれている「引力を、手の中に。」とはこれの事を言っているのかと、ひとり合点した2018年サクラクレパス特別ブースでのひと夏の体験だった。

補足)写真左上からLAMY PICO(ボールペン)kaweco ACsport(ボールペン)kaweco ACsport(万年筆)。
AC sport万年筆はもう何年もポケットに突っ込んで持ち歩いているので、ストーンウォッシュのような味わいのある質感になっている。
craft_lab 003もこんな経年劣化を楽しむ筆記具だと個人的に推測してる。

9月文具店の店頭でお会いしましょう

craft_lab 専用什器


9月後半頃から店頭に並ぶときはこの什器が目印になるでしょう。
あわせてまだcraft_lab001 002を使った事がない人も一度この書き味を体験してしてみてほしい。

sakura craft_lab003

・ゴールド(真鍮製)55g 
・シルバー(アルミ製)30g
・全長 約110mm(カタログ記載が無かったので現物で実測)
・タイプ ゲルインキボールペン 0.8mm
・型番 LGB8008
・本体価格 ¥8000-(税別)
・レフィル クラフトラボ用レフィル08B(003専用)¥200-(税別)
 001と002の互換性はなし
・2018年9月中旬出荷予定


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