梅雨の季節に手紙をしたためたくなる万年筆インク「六甲シチダンカ」[文具]
公開日:
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ナガサワ文具センター, 神戸インク物語
梅雨の季節によく似合う万年筆インク・六甲シチダンカ
ジメジメとシトシトと、日本の6月は湿っぽい表現がよく似合う梅雨の季節。
そんな梅雨の沈んだ気持ちを追い払い、明るい気持ちにしてくれるのがアジサイです。
首都圏では鎌倉にアジサイで人気の寺院がありますが、関西にもアジサイを楽しむことができるスポットのひとつが兵庫県にある神戸市立森林植物園です。
神戸市立森林植物園
大阪の北区のと聞くと、大阪駅や梅田駅がなる大都会のイメージですが、市立森林植物園が神戸市北区は都心からちょっと離れた豊かな自然に囲まれた場所です。
アクセスは北鈴蘭台駅から無料の送迎バスが運行されています、またアジサイや紅葉の季節には増便ダイヤで運行される神戸っ子には人気のスポットと言えます。
シチダンカ
日本には2000種ともいわれる数があるアジサイですが、その土地でしか見る事ができない種類もあります。
そのひとつが、六甲山でしかみることができない「シチダンカ」もそのひとつです。
かつて、ドイツの医師・植物学者フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(1796-1866年)が江戸時代末期に採取した標本を集めた「日本植物誌(フローラ・ヤポニカ)」にも記載がありました。
それ以降、日本で見ることができなくなり幻の品種と呼ばれていましたが、1959年に再発見されて、いまではここ市立森林植物園で見る事ができます。
(シーボルトが持ち帰ったシチダンカが六甲山固有のアジサイか否かでは諸説あるようです)
六甲シチダンカ
六甲山固有のアジサイ「シチダンカ」をイメージした、ナガサワ文具センターオリジナル万年筆インクKobeINK物語「六甲シチダンカ」はこの季節によく似合うインクです。
アジサイの花、正確にはガク(装飾花)と呼ばれる部分に色は土壌によって変化しますが、美しく淡く落ち着いた紫が、シチダンカらしい色調を奏でています。
古来日本で「紫」は高貴な色とされてきましたが、派手すぎず、それでいて品を感じさせるこのインクなら日常使いにももってこいといった感じです。
文具愛好家の考察
万年筆インクはブルーブラックが定番としている筆者でも、四季を楽しむインクは大好きで、友だちに手紙を書くときなどには、積極的に活用したいインクです。
日本の梅雨は、湿度も高くてお世辞にも過ごしやすい季節でなく、外へ遊びに出るとしても、行動に制約がかかり、自宅で過ごす時間も増える時期でもあります。
2024年の秋から、郵便料金も値上がりするという歓迎したくないニュースも聞こえてきますが、鬱陶しい季節と暗いニュースを振り払う気持ちで、ハガキのひとつでも書いてみませんか。
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