10年目のナガサワ文具センターキップレザーペンケース[文具]
公開日:
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最終更新日:2023/02/24
ナガサワ文具センター, 文房具
10年を越えたナガサワ文具センターのレザーペンケース
本当にいい物は長くつかうほど愛着が増していく。
文房具はある意味消耗品として割り切って使う道具ですが、ペンケースや鞄などは使えば減ってしまうモノではありません。
しかし、長く使えば老朽化していますが、作りがしっかりとしたものは鉛筆のように目に見えて減っていくことはありません。
ましてや革製品の場合だと、使い込むほど経年変化で素材の持つ本来の良さが表面に現れてきます。
そんな革製文具のひとつに、ナガサワ文具センターオリジナル「キップレザーペンケース」(牛革)のシリーズがあります。
もう、いつ購入したのかも思い出せないほどに、このシリーズの中でももっとも古くに購入して、もっとも愛用しているモデルがこの「キップレザーペンケース3本差し(S)」です。
キップレザーペンケース3本差しSサイズ
万年筆が取り出し易い
特徴について多くを語る必要がないほど、シンプルな製品でパイロットコーポレーションのカスタム74やプラチナ万年筆の#3776センチュリーなどオーソドックスなサイズの万年筆が3本収納できます。
奥まで収納しても万年筆の天冠部分が頭を覗かせるサイズですが、ペンを引っ張り出すときにとても便利なので、私はこのサイズを選びました(もうひとまわり大きなLサイズもあります)
メンテナンス
万年筆のメンテナンスといえばペン先の洗浄を思いつきますが、じつは本体を磨くことも大切なことのひとつです。
本体を覆う樹脂にもよりますが、「キャップレザーペンケース」の内側にはエクセーヌという繊維が貼られていて、万年筆を出し入れする度にあなたの大切な1本を丁寧に磨いてくれる機能を備えています。
インクコンバーターが万年筆本体のインクの通り道を洗浄してくれるのと同じコンセプトがこのペンケースの特徴とも言えます。
ペントレーの機能
「キャップレザーペンケース」が活躍する場といえば、万年筆を持ち歩く時。
それが、職場のデスクであったり、お気に入りのカフェのテーブルであったりと、自宅から一歩外へ出たその場所がステージになります。
万年筆のクリップは、転がり防止の役目を果たしてくれますが、筆記中はその機能は使えないため、机の上でコロコロと転がって、ちょっと目を成した隙に床へ落ちてしまうケースも否定できません。万年筆にとって重力は時として天敵でもあります。
閑話休題、購入当時はフラットだった「キャップレザーペンケース」の側面が、使い込むほどにペンの形に馴染んでいき、ペントレーとして外出先のカフェ空間をあなたの書斎に変えてくれます。
鞄にフィット
ビジネス向けのバッグやトートバッグには、デジタル全盛の今の時代であっても手帳などを収納するポケットが備わっている鞄が多く流通しています。
「キャップレザーペンケース3本差し」はこの手帳用?(大きなスマホ用かな?)のポケットにジャストサイズなので、持ち歩きに際しても邪魔にならいのも長く愛用できる、本体に備わっているわけではいない機能といえます。
文具好きの思考
万年筆に興味を持ち始めたころ、とにかくいろんなメーカーの万年筆を購入して、それらを持ち歩くために7本、10本が収納できるペンケースも購入しましたが、やはり人間の手は2本だけ、一度に筆記の為に使えるのはさらに少ない1本だけと改めて気がついたときに、目的に合わせて持ち歩く万年筆を厳選することをおぼえて、そのときに必要な万年筆は3本にしようと決めました。
執筆の仕事があるので、そんな時には極太のプラチナ万年筆#3776センチュリーのC(コース)を、手帳に書き込むのが中心の時にはパイロットコーポレーションのカスタム74のM(中字)を、推敲や校正作業があるときは赤インクをたっぷり酢込ませたF(細字)の万年筆をと、用途・目的に合わせてセレクトすることが、外出前の楽しみになりました。
余談: どのくらいの時間をこのペンケースと過ごしたのか?すっかり忘れていましたが、まだサラリーマン時代に雑誌「文具自慢」扶桑社MOOK(2013年刊)でこのキップレザーペンケースを紹介していたので、かれこれ10年選手ということは間違いなようです。
いい物は長く使える、いい買い物だったと思います。
ナガサワ文具センターHP
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