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記憶よりも記録!トラベラーズノートは想い出ノートでありベーターベース[旅文具]

記憶よりも記録、トラベラーズノートに助けられた6度目の酸ヶ湯温泉の旅

酸ヶ湯温泉で湯治


体調を崩してサラリーマンを辞した頃に、少し自由な時間をとれたタイミングで、「湯治」という言葉にどこか浪漫を感じていたボクが満を持して、青森県にある秘湯「酸ヶ湯温泉旅館」へ出かけたのは、10年前のこと。
6日間を酸ヶ湯温泉旅館で逗留した結果、ここへ来る以前とは別人になったように身体が軽くなり、新陳代謝がすこぶるよくなったことをいまでも覚えています。(入浴の成果には個人差があります)
以来、毎年という訳にはいきませんが、今年2024年で6回目を迎える酸ヶ湯温泉湯治旅に妻を伴って出かける事になりました。

記憶よりも記憶

 回数を重ねても、数年のブランクがあると記憶は曖昧になり、数回行ったことで記憶が混在したりもします。
特に、酸ヶ湯温泉旅館で逗留中は基本的に自炊としたことで(もちろん食事を頼めばちゃんと提供してくれます)持って行く道具や青森で購入する食材などの段取りも行くまでの準備が必要になります。
1回限りの旅行なら、Todoリストに書き出して、用が済めば、ぽいっ!とゴミ箱に捨ててもいいのですが、旅ノートに記録しておけば、次の機会が廻ってきたときに必ず役に立ちます。

トラベラーズノート

トラベラーズノート


 2010年から旅の雑記帳として使い始めたのは、デザインフィル(MIDORIなどの文具のブランド)から発売されているトラベラーズノート。
1枚の革を半分に折って、中にリフィルを挟み込むという、とてもシンプルな構造のノートですが、A4を1/3のスリムA5と呼ばれるサイズで、チケットやチラシなどを納めるのにちょうどいい大きさです。
このトラベラーズノートも2024年で15年目を迎え、これまでに記録した旅ノートは今回の酸ヶ湯温泉で61冊になりました。
その間を旅の想い出すべて記録してきたわけではありませんが、酸ヶ湯温泉の旅記録は4冊あり、今回の旅行にも十分役だってくれました。

自分流記録術

61冊目のトラベラーズノート


 Instagramを検索すると、世界中のトラベラーズノートユーザーが美しく飾られたノートをみつけることができますが、絵心0(ゼロ)デザインセンス0(ゼロ)写真はアマチュアなボクが大切なコンセプトにしているのは「データベース」としての役割です。
そして、それらを演出してくれるコンテンツをノートにまとめています。

旅のコンテンツ

①主題となる写真を1枚選ぶ。

旅ノートの第1ページ


これは旅の見出しと呼べるものですが、ExcelやNumbers(Mac用アプリ)でスタイルをつくっておいて、旅の主題(今回の旅で1番印象に残った写真)を上の枠に挿入して、以下の空欄に、訪れた場所、誰と行った?とか、また使った機材や装備、利用した交通機関や宿などを記しておくと、映画のクレジットのような役割をはたしくれます。

②見開き表紙には地元の新聞

地方新聞が狙い目


 次のコンテンツは、旅先での新聞。特に地方新聞は新聞名を切り取って貼り付けるだけ行った地域が特定できる上に、その地域でないと手に入れることができないのも旅の証拠になります。
また、日付が入っているのもアリバイになります(笑)
また、新聞としてこのエリアの天気予報や地元情報を得るにも役立つので、まず現地に到着したら地元の新聞を手に入れることをオススメします。

③日本地図スタンプ

 新聞見だしの下にあるスタンプは、一般に市販されているものですが、行った都道府県を赤で塗りつぶすことで、自分が住む場所との距離感を実感することができるうえに、ゲームの「信長の野望」でみたいに、その土地に足跡を明確に示すことができます。

③写真

旅ノートに華は写真


 絵心0〔ゼロ)のボクにとって、1番旅ノートの華となってくれるのが「写真」です。
今の時代なら、大きな一眼レフカメラやコンパクトデジタルカメラも持たずに、スマートフォンだけで旅や日常の記録を撮影している人も多いはず。
ここで使う写真のほとんどはiPhoneで撮影したもので、特別なカメラ機材がなくてもトラベラーズノートやA5サイズのノートならスマートフォンのカメラでも十分美しい写真を撮ることができます。
また、撮影した写真をプリントアウトする場合、ボクはダイソーの写真シールシートを使っています。①の写真もそうですが、これならランニングコストも抑えることができます。

④旅の記録はiPadでリアルタイムに

iPadminiで旅の記録を


 一時期、旅から帰ってきて、旅ノートをまとめようとおもって、ノートを拡げた時に、わずか数日前の記憶が定かでなくなって、書けなくなった時がありました。
しっかりした性格のひとなら、旅行中に旅ノートを書く人もあるようですが、歳を重ねると宿に到着したらほっとしてしまい、そこから旅ノートを書く気力がない!といったこともあります。
また、家族と一緒に行くと、家族の思い出作りの場で、自分だけでノートにカリカリするのもちょっと趣旨が違うということもあるので、最近はタブレット(iPadmini)にNumbers(表計算ソフト)でトラベラーズノートサイズのメモスタイルを作り、移動中の電車の中やちょっとした空き時間にメモとして記録するようなりました。(電車の中でノートに筆記するのは至難の業なので)
これも、A4シートで3ページ分の記録が可能で、帰宅してからダイソーのA4シールシートにプリントアウトすることで、簡単に整理することができます。

⑤食事の写真

食事の写真も忘れずに


 食事は旅の想い出には欠かせないコンテンツです。
酸ヶ湯温泉旅館では自炊のために、それぞれ朝食・昼食・夕食の写真を撮っておくことで、次回の参考として約立ちます。
もちろん、地元の食堂で食べた、その地方ならではの郷土料理なども、大切な想い出コンテンツになります。

⑥観光地の解説

案内所で入手した資料も有効活用


 写真はできるだけ自身で撮影したものを旅ノートに貼り付けても、その被写体の説明は面倒くさい。
簡単なキャプションを添えるのは楽しいことですが、歴史的な解説などは観光案内所でもらえるパンフレットを切り抜いて貼ってしまえば簡単です。
手を抜けるところは手抜きも大切です。

⑦2ページを使ってポケットをつくる。

ポケットページを増設


 トラベラーズノートに貼りたくても、両面印刷されたものやページからはみ出してしまうほどのリーフレットはひとまず、トラベラーズノートのサイズに合わせて折りたたみましょう。
ページ2枚をサイドと底面をマスキングテープを貼るだけで簡易ポケットが完成します、そこに先ほどのリーフレットをしまえば、切ったり貼ったりすることなく、トラベラーズノートにまとめることできます。

⑧旅のスタイル・ファッションを記録

旅の服装を記録すれば次回の旅行に活かせます


 若い世代はスマートフォンで自撮りをすることに慣れていて、そんな写真をバンバン旅ノートに貼り付けいく、それだけでも楽しい想い出が詰まったノートになりますが、ひとつ全身の写真を撮っておくことをオススメします。
旅に出たとき、自分がどんな格好(服装)あるいは装備だったのか?そのときの荷物(鞄)は?といったことも、大切なデータベースとなってくれます。
今回はそのデータフォーマット(スタイル)をつくって、ウエア・靴・鞄といったものを可能なかぎり書き出してみました。

⑧禁断の?切り抜き技



 最近では入手が難しい旅の想い出コンテンツといえば、鉄道の硬券キップ。
これが手に入ったらぜひトラベラーズノートに収めたいと思うのですが、これを貼ってしまうと、キップの裏が犠牲になって見る事ができません。
そこで、この厚みを他のページに干渉させることなく、トラベラーズノートに貼る方法が、裏表紙(中のページよりは厚みがある)に、硬券キップのカタチにあわせて切り抜いてから、裏表に幅の広い透明テープを貼れば、表面はもちろん裏面もしっかり「見せる」記録が可能になります。

新聞はもちろんですが、鉄道のキップ、航空券は必ず日付が入っているので、旅の記録としてはうってつけのコンテンツになるのはいうまでもありません。

旅するノートブック

トラベラーズノート


 ここではトラベラーズノートを使った例で紹介しましたが、かつてはモレスキンノートブックポケットサイズに旅の記録をまとめた事がありました。
サイズやノートはそれぞれ好みが分かれますが、自分が旅につれて行きたいノートや文房具と一緒に、楽しみながら旅の記録がまとめられる、そんなスタイルを見つけていくことが旅ノートの第一歩です。

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トラベラーズノートレギュラーサイズ
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日本地図スタンプ
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