コストパフォーマンスが最高なパイロット万年筆インキ[文具]
コストパフォーマンスに優れたパイロット万年筆インキ
文房具にも値上げのラッシュ
原材料費の高騰などの理由で、様々なものの値上げが毎日にようにニュースから聞こえてきます。
文具の業界においても、まず金の価格が高騰して万年筆のペン先に使われているニブ(よく18金と14金とか耳にするやつ)万年筆そのものの価格が高くなりました。
例をあげると、かつて1本10,000円(消費税別)で購入する事ができた、パイロットコーポレーション(以下パイロット)のエントリーモデル「カスタム74」は2024年6月現在16,000円になっています。
同様に、万年筆には欠かせないインク(パイロットではインキと表記)も、各社じわじわと値段が改定されています。
万年筆やインクをこよなく愛する沼人には、歓迎したくない現実です。
定番インクの価格
とはいえ、インクがなければただの「棒」になってしまう万年筆にはどうしても必要になり、文具店の店頭に行くとたくさんのインクが並んでいますが1本当たり3000円〜4000円と、結構なお値段になっています。
アレ?こんなに高かったっけ?と感じるユーザーもいるかと思いますが、海外からの輸入インクをはじめ、各店舗毎のオリジナルインクなどは付加価値も含めて、高価名消費材になっています。
しかし!国産メーカーから発売されている定番色(ブラック・ブルー・レッド・ブルーブラック)なら、まだまだ1000円台で購入することができます。
パイロットコーポレーション
- インキ30ml (ブラック・ブルー・レッド・ブルーブラック) 440円(税込)
- インキ70ml (ブラック・ブルー・ブルーブラック) 1,100円(税込)
- インキ350ml(ブラック・レッド・ブルーブラック) 1,650円(税込)
30mlインクでもカートリッジ=1ccに換算すると30本相当、でもカートリッジの場合は同じ値段12本入りになります。
以前、どこかのメーカーさんがカートリッジ1本で何文字書けるか?テストをしたところ約20,000文字、やや乱暴ですがカートリッジ=1ccと30mlインキに換算してみると600,000文字書けることになり、これを400字詰め原稿用紙に書いたたとする1,500枚に匹敵します。
そう考えると、30mlで十分じゃんと思えてきます。
すると70mlの方が割高な感じがしますね。
コストパフォーマンス最高はパイロットのポン酢瓶
なかでも、パイロット「万年筆インキ350ml」(別名ポン酢瓶)は、30mlボトルの11個分に相当、1cc当たり4,7円と超破格値ですね。
これんらインク代を意識せずに思う存分筆記を楽しむことができそうです。
ただし、350mlを3年以内に使い切れるか?という課題は残りますが(^_^;)
参考までに国産3社のうち、残り2社の価格
セーラー万年筆
万年筆インク50ml(ブラック・ブルー・ブルーブラック) 1,320円(税込)
プラチナ万年筆
万年筆インク60ml(ブラック・レッド・ブルーブラック) 1,650円(税込)
各社微妙に価格に差はありますが、パイロットのインキ70mlとプラチナ万年筆60mlには、インクリザーバーといって中のインクを吸い上げし易くなる補助具が付属しています。
定番インクはインクボトルで購入するとお得と感じてもらえたかと思いますが、これらは国産3社の場合であって、誰もが知っているブランドMONTBLANC(モンブラン)の定番インクボトルは1瓶3,740円とそれなりに高額です。(でも数年前まで2000円弱で売っていたんですけどね)
こうしてみても、パイロットの万年筆インク(特に350ml)のコストパフォーマンスは格別に優れていることはよくわかりました。
しかし、お得感だけに目をやるのではなく、あらためてパイロットのブルーを使ってみると、定番インクのはずなのに、とても新鮮に目に映ったりもします。
近年、様々なインクを使って来たせいか?定番インクも特別な色に見えてきます。「定番インク侮りがたし」です。
文具愛好家の考察
万年筆インクも種類はもはや数え切れないほどの種類になってしまい、正確に把握できているのはその道の研究家くらいではないでしょうか?
一般ユーザーから見れば、なんだっていいかもしれませんが、愛好家としては毎日使うインクに自分を表現したくなります。
とはいえ、メーカーでは万年筆インクの消費目安を3年程度とうたっていて、あまり大きなボトルを買い集めるとあっというまに3年が過ぎてしまいます。
理想としては、大きなボトルではなく、30ml程度のボトルで購入して、使い切るのがいいかと思います。
仕事をリタイヤしたあとは、そうそう高額な万年筆インクは買えないだろうから、コストパフォーマンスに優れた、パイロットコーポレーションの定番インクにシフトして行こうかと思う次第です。
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